夢を元にした日本人がホグワーツで愉快に過ごす話～賢者の石篇～ (ページ5)

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授業じゃ授業じゃ-1（変身術）ページ5

寮の同室はハーマイオニー・グレンジャーという可愛らしい女の子だった。

メインキャラじゃないですかやだー

とAが思ったかどうか、それはともかく、彼女はやっぱり深く関わる気は無い。

「ハーマイオニー・グレンジャーよ。よろしく、トコハ！」
「おーよろしくー。ところでハーマイオニーは朝に強い？」
「……………ええ、まあ、弱くはないわね」
「じゃあもしわたしが朝起きなかったら起こしてくださいな。わたしは寝る、お休み」
「えっ！？」

天然発動。眠かったAは、そう言うなりベッドに潜り込み眠ってしまった。驚く声なんて気にしない。
哀れ、取り残されたハーマイオニーは、とりあえず翌日に備えて自分も眠るのであった。

ちなみに翌日、もちろん時間までに起きれない彼女は、有難くハーマイオニーに起こしてもらったそうだ。

さて、早くも変身術の授業の日。

「今日は変身術かー」

サクサクと廊下を歩き、教室に入るA。すると、1匹の猫が教卓にお座りしていた。

「おお、美人さんな猫」

元来動物はそこそこ好きなAは、自分に危害を加える人間よりは、余程動物に敬意を払うタイプだった。なのでごく自然に普通に、猫に向き合って微笑み、僅かに話せる英語でご挨拶した。

「I'm pleased to meet you,madam(お会いできて光栄です)」

なおこの「madam(マダム)」、誤解されがちだが、未婚女性に使っても問題は無い。

美人猫にしっかり挨拶した彼女は、ご満悦な様子で席に着いた。
するとびっくり、全員が着席すると、美人猫はマクゴナガル先生に変わったではないか！

「！？」

当然、そんなの分かっていなかったAは、他の生徒たちと共に心臓が飛び出る程驚いた。むしろご挨拶してしまった手前、他のみんなと比べて10倍くらい驚いた。