乙男が6人 ページ10
次に意識が戻ったのは、多分まだ赤ん坊のころ
何かを喋ろうとしても言葉に出来ず、「あぅぅ」や「いあぁ」にしかならなかった
目もよく見えなくて、霞んでいるような景色だった
しかも、起きても起きてもすぐに眠くなるから、今自分がどこにいるかわからなかった
でも、恐らく父親と母親だと思う人の顔は、霞みながらでもわかった
父さんは余り笑わないけど、それでも愛してくれてるってわかった。なぜなら、僕に触れる手がいつも優しいから。よく見えないからわからないけど、顔に赤い模様みたいのがあった。刺繍かな？
母さんは綺麗な人だった。残念ながらまだ耳も使えないのか、その声は聞けなかったけど、それでも僕を見る顔はいつも笑っていた
そしてある日、僕が目を覚ますと…
知らない場所だった
…あれ、なんかデジャブかなぁ？と思ったけど、取り敢えず辺りを観察する(あんまり動けないけど)←
寝返りを打ってうつ伏せになってから、辺りを見回す。そして見つけた。この女の人は誰だろう？
母さんじゃない。もっと若い、中学生ぐらいの女の子。深緑色の髪をしてる彼女は、僕を見てキラキラと目を輝かせた
??「イチ！もう起きたの？」
…うーん、この子は誰だろう？もう耳が聞こえるから分かるけど、今この子が呼んだイチと言うのが今の僕の名前なんだろう
取り敢えずまだ言葉は喋れないので、精一杯ジェスチャーする。
貴方「あーう？(貴方は誰ですか？)」
彼女を少し失礼だと思いながら指を指し、首をこてんと傾げながら聞けば、何故か彼女は胸を抑えて崩れ落ちた。「ｸﾞﾌｯ」って言ってたような気がする。大丈夫かな？
??「う、こんな可愛いなんて…破壊力抜群じゃない…！」
よく分からないけど、大丈夫そうだ
??「ふぅ、ごめんねイチ。私はマキノ、この村の酒屋でお父さんの代わりに働いてるのよ」
へぇ、まだ幼いのに頑張ってるなぁ
それより、母さんと父さんは何処だろう？まさか…
浮かんだ最悪の考えに、目の前がじわりと霞む。どうやらこの体は、随分と涙腺が弱いらしい。まぁ、赤ちゃんだししょうがないかな？
ポロポロと泣き出した僕を、マキノさんは大慌てであやしてくる
マキ「ど、どうしたの？お腹減ったのかしら、それともオムツ？」
僕のオムツを脱がそうとしてくるマキノさんに、違うと顔を振りながら答える。今なら言える気がする…！
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ta0628tm0105(プロフ) - 面白かったです！従魔いいですねー！！更新頑張ってください(^ ^) (2020年3月24日 21時) (
レス) id: 0ed1a1911f (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 頑張って下さいね!楽しみに待っていますね! (2018年10月10日 8時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
のんびりナベちゃん(プロフ) - 頑張りますけど、今はこの小説を集中して書くので投稿が遅れるかもしれません！それでも良いなら、頑張ってみます (2018年10月10日 7時) (レス) id: bd55b3f969 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - お願いあるんだけど良いですかな?ワンピース×ゲゲゲ鬼の鬼太郎のトイレの花子さんとの恋愛短編集を作ってよろしいですか?花子さんが麦わら一味で設定で。ゲゲゲ鬼太郎のトイレの花子さんが知らないなら検索してね。 (2018年10月9日 22時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
のんびりナベちゃん(プロフ) - 2作目です！以前の作品を見てくださった方！すいません！こっちで頑張るつもりですので、これからもよろしくお願いします！ (2018年10月6日 20時) (レス) id: bd55b3f969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のんびりナベちゃん | 作成日時：2018年7月28日 21時
