あの子 ―木舌side ページ14
木「はぁ・・・はぁ・・・」
石段を駆け上がってきたから息も絶え絶えだった。
長いんだよなぁ、あの階段。
亡者『あ・・・お、前はぁ・・・ッ！！』
亡者が痛みに悶えながらおれの方を振り向く。
木「いい加減におれ達と来るんだ・・・！！」
今ある力で亡者にそう言う。
亡者『ダ・・・マレ・・・ッ』
やはり聞く耳ももたない。
亡者がおれに襲いかかろうとしている。
亡者『邪魔ヲ・・・スルナァ・・・ッ！！！！』
また目を抉られる。
頭の中でそう悟った。
？「・・・いい加減にしろ・・・」
誰かの声が聞こえた。
一瞬の出来事だった。
亡者『！！？』
―バッ
亡者の背後めがけて少女が太刀を振り下ろした。
？「罪深き亡者よ・・・お前を断罪してやるッ！！！」
―ドシュッ！！！
斬撃音が辺りに響く。
亡者『――アアアアアァ・・・！！！・・・』
亡者の声が徐々に消えていく。
おそらく輪廻に戻されたのだろう。
でも、どうしてこの子が・・・？
―ザワッ・・・
急に周りの木々が揺れ始めた。
誰かの視線も感じる。
？「ウッ・・・ッ」
―ドサッ
少女が突然倒れこむ。
木「うわ、ちょ、大丈夫？！」
おれは少女に駆け寄る。
ふと少女の手に目をやると、おれの目玉がいつの間にか握られていた。
木「あ・・・これ・・・」
手を伸ばそうとした時だった。
？『やめろ』
木「？誰かいるのかい？」
おれは辺りを見渡す。しかし、誰もいない。
でもまた、
？『去れ』
？『ココに来るな』
木「・・・誰なんだい？」
？『姫に触れるな、地獄の鬼が』
この気配・・・もしや・・・。
木「怪談か？いや、妖怪・・・？」
？『姫が握っている目玉はお前に返す。だから立ち去れ』
？「木舌ぁーー！！」
遠くから佐疫の声が聞こえた。
さっきの声はもう聞こえてなかった。
やがて皆が石段を上ってきた。
佐「はぁ・・・はぁ・・・やっと見つけた」
斬「大丈夫か木舌？」
木「うん、平気だよ」
谷「全く貴様という奴は！」
案の定、佐疫と谷裂から説教を受けた。
平「なーなー、ところで亡者は？」
木「亡者・・・、そういえばあの子は・・・ッ！」
少女を見たがそこには、
何もなかった。
むしろ少女が姿を消していた。
作成中・・・
続く (更新停止中)
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凛々 - ありがとうございます、月華さん！これからも頑張ります！ (2016年9月19日 18時) (
レス) id: 41bb1b7418 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - うわぁぁぁ！獄都事変と龍好きだからこんな感じのねぇかなとか思ってたらあって1人で発狂してましたｗ更新頑張ってください！ (2016年9月18日 16時) (レス) id: 733f44e5a8 (このIDを非表示/違反報告)
凛々 - サーセーン(笑) (2016年9月14日 17時) (レス) id: e0c4049b11 (このIDを非表示/違反報告)
ひなぴ - 掛け持ちすんな馬鹿野郎！ (2016年9月14日 16時) (レス) id: ba14afabf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛々 | 作成日時：2016年9月12日 13時
