第44話 キングが十年前より痩せて登場した。 ページ48
バン「オ〜イ。オイ、嬢ちゃん」
ペチペチとバンが少女の頬を優しく叩く音がする。
少女「…ん…」
A「あ、気がついた？」
少女がバンの腕の中から起き上がる。
？「な、何をしている！？エレンから手を放せ！！」
バン・A「！」
そこには一人の少年がいた。
手にはピッチフォークを持っている。
バン「あ〜ン？俺の目の前でブッ倒れたんだよ〜」
少年「なんでだよ…！？一体、僕たちが何をしたって言うんだ！！」
少年が僕たちに武器を構える。
バン「おい。てめえ、兄貴なら〜、妹にメシちゃんと食わせてんのか〜？」
少年「だまれ！！全部…全部お前たちが悪いんだ！！妹から手を放して出ていけ！！」
バン「メシ食わせてんのかを聞いてんだよ〜、俺は♪人の話を無視すんなら…」
バン「連れてくぞ♪」
少年「う…う…」
少年は涙目になりながらも僕たちを睨む。
そして、
少女「お兄ちゃん、やめ…」
少年「うわ〜〜っ！！」
バンに武器を突き刺した。
微動だにせずそれを受けるバン。少年は突き刺さったのを見て震えている。
少年「あ…あ…」
少女「お兄ちゃん！この人達は私を介抱してくれたの！」
少年「え！？」
少年「ぼ…僕…どうしよう…」
バンは無表情で刺さったものを抜く。
A「バン大丈夫…だね」
バン「ま、俺は不死身だしな♪」
少年「もう何日も前にこの集落に聖騎士がやってきて、村の人たちを全員連れてったんだ…僕とエレンは床下で隠れてて…でも、食料も尽きて…」
A「そんなことが…」
聖騎士が…
一体あいつらはなにをしようとしてるんだ？
少年「本当に…ごめんなさい。妹を助けてくれた人に…僕は！」
少年は泣きながらバンに謝る。
少年「どう罪滅ぼしをしたら…」
バン「罪滅ぼし〜？ガキがなに言ってんだよ」
少年「だって僕はあんたをーー」
少年「！？」
少年はバンを見て驚いた。
少年「き、傷が消えてる…！？」
バン「それと一つ教えてやる」
バン「『本当の罪』ってのは…滅ぼすことなんてできね〜のさ」
キン「よくわかってるじゃない。」
A「！」
少年・少女「！！？」
ゴボッ
バンが口から大量の血を吐く。
キン「やあ。バン」
バンの体に槍が刺さっていて、それにキングが座っている。
キン「ねぇ…久々の感動の再会じゃないか。キミはオイラに何か一言ないの？」
挑発するようにバンに問うキングに対して、
バン「誰、お前？」
A「バン…」
第45話 空気に文字って書いてあんの？→←第43話 大看板娘と脱獄料理番。
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東雲(プロフ) - ぴーこさん» 今更ですが気がつきました。ご指摘、ありがとうございます！ (2017年8月28日 18時) (
レス) id: 1587a2b43a (このIDを非表示/違反報告)
ぴーこ(プロフ) - えっと……失礼ですが第6話のエリザベスちゃんの言葉がてっきりでは無く、てっいり、になっています。すいません……。。 (2017年8月28日 12時) (レス) id: 8666d4fbce (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - あいさん» 続きを楽しみにしていてください！頑張って更新していきますので！ (2016年9月22日 11時) (レス) id: e5b05e2df6 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 続きが気になります！更新頑張ってください！！ (2016年9月22日 10時) (レス) id: c503bd2bf1 (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - 蛇華神 八岐大蛇さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2016年9月20日 21時) (レス) id: 1587a2b43a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲 | 作成日時：2016年9月19日 0時
