第27話 今度はかくれんぼ。また僕が鬼役だよ。 ページ30
ズズズ…
僕が穴から出て来きた場所。そこは、
A「着いた…バステ監獄」
何階建てか、見ただけではわからないくらい大きな建物の中に僕はいる。ここはその名の通り監獄で、騎士と聖騎士がうじょうじょいる場所だ。
A「なんでまた、団長たちはこんなところを選んだのか……これじゃあ飛んで火に入るなんとか…ってね」
監獄なだけあって、そこらじゅうに警備の騎士がいる。見つかったらそく牢屋行きだ。
A「さてと、バンを捜しますか」
僕はだだっ広いこの監獄から男一人を見つけだすという、成功確率0%に近いかくれんぼの鬼役をはじめた。
しばらく歩くと、騎士たちがなにやらせわしなく動き回っていた。僕は見つからないように、細い道に隠れた。
騎士「出口付近を捜せーー!!」
騎士「通気孔に隠れてるかもしれんぞー!!」
A「ん?誰か脱獄でもしたのかな?」
騎士「なあなあ、それよりお前、これをみろよ!」
A「ん?」
騎士じゃない僕にこんな感じで話しかけてくるバカもいるんだなー、と思いながらそいつが見ている牢を覗いてみた。
騎士「すげぇいい女じゃね〜?」
そこには、メガネをかけた若い女の人が牢の中で繋がれていた。
騎士「ゴルギウス様がさらってきたらしいんだけどよォー、名前は、せ…セネットだっけ?ダルマリーの医者の娘らしいぜぇー?」
A「ふーん…」
ボカッ
騎士「グハッ」
セネ「!?」
僕は騎士を気絶させて、牢屋の鉄格子に手をかけた。
A「ふぅ…」
それから、腕に力を込めて
A「よっと」
バキン!
ゴキキン!!
鉄格子を捻じ開けた。
A「…大丈夫?君」
セネ「…は、はい…」
ジャラッ…
A「あ、繋がれてるんだったね」
僕は両腰にある刀の右の方を抜き、セネットさんの鎖を切ってあげた。
セネ「!」
A「ハイ、もう大丈夫。動けるでしょ?」
セネ「ど、どなたか存じませんが、ありがとうございます。わ…私をここから町まで連れていってもらえませんか?」
A「うん。いいよ……」
ガチャッ
ガチャ
A「?…さっきの音で気づかれたのかな?」
セネ「え?ま、まさか、騎士がここに…」
A「セネットさんはここで待ってて。僕がちょっと見てくるから」
僕はそう言い、ガチャガチャと音がする方へ進んでいった。
僕の僕による僕のための回、2回目!→←第26話 お茶いれるの得意なんだー僕。
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東雲(プロフ) - ぴーこさん» 今更ですが気がつきました。ご指摘、ありがとうございます! (2017年8月28日 18時) (レス) id: 1587a2b43a (このIDを非表示/違反報告)
ぴーこ(プロフ) - えっと……失礼ですが第6話のエリザベスちゃんの言葉がてっきりでは無く、てっいり、になっています。すいません……。。 (2017年8月28日 12時) (レス) id: 8666d4fbce (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - あいさん» 続きを楽しみにしていてください!頑張って更新していきますので! (2016年9月22日 11時) (レス) id: e5b05e2df6 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 続きが気になります!更新頑張ってください!! (2016年9月22日 10時) (レス) id: c503bd2bf1 (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - 蛇華神 八岐大蛇さん» ありがとうございます!頑張ります! (2016年9月20日 21時) (レス) id: 1587a2b43a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:東雲 | 作成日時:2016年9月19日 0時