【七つの大罪】八人目の大罪人（男主）

第21話 僕ね、仲間外れされたくないんだ。 ページ24

A視点

メリ「その言葉を最後に、記憶がぷっつり…。次に気がついた時、オレはどっかの穴ぐらの中に倒れてた……。ホークとはそこであったんだ」

A「じゃあ、僕たちが追われてる理由って、聖騎士長殺しの濡れ衣でってこと…」

濡れ衣きせたの誰だよ。おかげでこっちは１０年間理由も知らず追われてたんですけど。なのに指名手配書作ってくれないし。

エリ「まさか、七人の中に裏切った人物がいるということですか？」

メリ「さーな…だから、その時なにがおこったのか知りたいんだよ」

ズンッ

ディ「裏切り者だろうと聖騎士だろうと団長のため！！」

ディ「この嫉妬の罪のディアンヌ…力を貸すよ！！」

メリ「そっか！助かる！」

A「ディアンヌがいたら、楽しくなるね」

エリ「ありがとうございます！ディアンヌ様！」

ディ「言っとくけど王女さん。ボクが力を貸すのは団長とAのためだからね！」

小鬼「よかった！おれたち１０年もディアンヌ様に『かくまわないと暴れる』って脅されてたんだ。いや〜、ようやくこれで静かに暮らせる！」

ホー「苦労してたのな…」



ザワザワ…

ホー「プゴプゴ…雨雲のニオイ…」


ホー「んげ！？てめーら、上を見ろ！！」

僕たちの上には

A「これは……巨大な雷雲だね」

とても大きな雷雲があった。

ピカッ！！

ビシュッ！！

落ちてきたイナズマが団長をしばった。
ん？イナズマって人を縛れるっけ？

メリ「何だ、これ？」

ディ「団長！！？」

ビシュッ！！

今度はディアンヌが縛られた。

エリ「か、体がしびれて……」

ホー「う…動けねぇ…！！」

王女さんとホークも！？さっきまで喜んでいた小鬼たちも縛られている。
僕たちからしたら何ともないかもしれないけれど、王女さんやホークたちからしたら結構なダメージになるはずだ。
あれ？僕だけ縛られてないんですけど。

A「はやくといてあげないと…」

ガシャッ！

「「「！！」」」

？「ようやく会えたな。七つの大罪…！！」


僕たちの前から、桃色の髪をした若い男の人が歩いてきた。持っている剣が雷をまとっている。雷で団長たちを縛ったのもこいつだろう。強い魔力を感じるかぎり、こいつは…


A「聖騎士…」


こいつが……

僕だけ雷で縛らなかった聖騎士…


仲間外れとか一番嫌いなイジメなんですけど。

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