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悟side
七海と硝子から聞いた情報と合わせて
推理する
恐らく、Aは呪霊を狩ってる
呪力が放てるところに行っている
明日の俺の任務先か？
と思ったが、タブレットを見ても動く気配がない
しかも俺は明日恐らく一級程度の任務しか入ってない
そんなので満足するAじゃない
となると
俺はある場所に飛んだ
「ビンゴ」
着いたそこはAの結界で隔離された廃墟
建物全体がAの黒炎で覆われている
違うな、、この感じ
Aの黒炎×領域展開？
見たことない
これまでに見たAの領域展開とは違う
明らかに呪力量が違う
中の呪霊は、もう祓い終えてるか
見ていると領域が消滅していく
そのタイミングでAの結界に入り
背後に回った
目に映ったAは
出会ったあの頃のように
白い髪とワンピースを真っ赤に染めて
真っ赤な両目をぎらつかせて
俺が見えていないAは
こちらに左手をかざして呪力を放った
無限を張っていても感じる熱いAの呪力
叫び声のようで
お前はこうやって生きてきたんだもんなと
こうやって、俺の隣に立ってくれていたんだよなと
思い出される
「あいつがどうやって生きてきたか、考えろ。呪術師であることを忘れられたあいつの気持ち考えろ！」
硝子に声を荒げられたのは初めてだった
お前は、
こうしたかったんだよな
ずっと
こうやって、生きてきたんだから
我慢してたんだよな
俺のために
俺たちの子のために
違和感を感じて振り向くAと
目が合う
スローモーションのように感じて
俺たちの目が交わって
黒炎はやんで
Aの辛そうな声だけが響いた
「A、結界、解いてくれない？」
できるだけ優しく問いかける
Aは結界を解かない
ギリギリまで近づいて
結界に触れる
バチバチと音がして
壊れそうなAの心の音のような気がした
Aが驚いたように目を開いて
結界を解く
『なんで、無限、、』
「張るわけないでしょ、張ったら、Aを抱きしめられないじゃん」
もう逃がさないように
そっと抱きしめた
『汚れるから、、離して』
「離すわけないでしょ。っごめん、ごめんね、Aだけ我慢することたくさんだったね。」
口にした瞬間に
こみあげてくるものがあって
天を仰ぐ
吹き飛ばされた屋根からは
今の気持ちに似合わない
満点の星空があった
「A、、はぁ。ごめん、ちょっとこのまま」
いろんな感情がこみあげてきて
ただ黙ってAを抱き締めた
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作者名：りん | 作成日時：2021年7月24日 1時
