紫紺の彼女はもう1人の最強Ⅴ (ページ5)

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「任務終わったら、すぐ家に帰ってくるんだよ。シャワー浴びて、行くでしょ、バースデー旅行！」

『うん。すぐ帰る。』

悟は昨日、日付が変わる前に帰ってきて
一瞬帰ってきた私にそう伝えた。

私はというと、任務が長引いていた。
早速結婚する影響か知らないが
犠牲者が異常に多かったり
被害者の怪我やらメンタルやらが酷すぎていて
なかなか搬送ができなくて
補助監督を手伝った。

あとは、一級呪霊が
やたらと特級に進化していたり。
宿儺の指ももうここ半年で2本回収した、
高専保有は確か1本
2本は私の領域にしまってある。
なんとなく、

そんなこんなで、予定を大幅に遅れ
漸く全ての任務が終わったのは10時を回る頃だった
でも、これで今日と明日は任務がない
最高だ

家に帰り熱いシャワーを浴びて出ると
私の服が用意されていた

お気に入りのワンピース。
こないだ買って、まだ着てなかった新しいもの。
これ着たかったの、知ってたんだ。

化粧をして髪を乾かしついでに巻いて
バッチリ決めて洗面所を出た

「おかえり、A、、っ！」
振り返って私を見て、悟が固まった
どしたんだろ

『どうしたの？』
みるみる顔を真っ赤にして
口元に手を当てて
そっぽを向く

近づいて顔をのぞき込むと
口付けられた

「お前、可愛すぎ。どこにも連れて行きたくなくなるだろ。」

『え、、着替えてくる。。』

「いやいやいや、着替えたところで変わんねーよ。ばかA、今日俺の傍、離れんなよ。」

『うん！離さないでね。』

「あたりまえ。」
ふふっと笑って、キスをして
悟についた口紅を拭った。

それからは素敵な時間だった

悟のチョイスで沖縄にとんだ私たちは
沖縄の中心街を堪能した

沢山食べ歩きをして
お土産を買う
海ぶどうと沖縄そば、スパムもめっちゃ美味しくて
信じられないくらい食べた
悟は紫芋タルトとサーターアンダギーを
両手に持っている

2人で琉球ガラスをはめ込んだ
お揃いのブレスレットを考えて
明日取りに行くことにした

素敵なホテルから、プライベートビーチに出れて
夕暮れ時、夕日に照らされた海が
オレンジに輝く中
私は裸足で、波打ち際
冷たい海に足をつけていた

悟も裸足になって、私の手を引いてくれる

「沖縄はさ、傑と、任務の護衛対象と4人で来たんだよ。で、次の日、高専に戻って、、A、お前に出会った。」
私が、悟と傑にいに初めて会った日。
だからあの時、傑にいは沖縄の任務を避けたんだ。