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悟side
Aとの幸せな日々を手に入れた
結婚式では、あまりに綺麗なAに
この子を貰えるんだという高揚と
場の独特な空気からくる緊張感で
柄にもなく手が震えた
そんなAを手に入れて
仕事にも精がでる
本当は嫌だけど、Aも頑張ってくれている
上のためにするんじゃない
Aのために、やるんだ
そんな中、最近気になることがある
Aがよく寝る
僕と同じショートスリーパーのAが
僕との休日だけはふたりゆっくり眠るが
任務の合間の睡眠は基本浅め、
僕より浅い眠りのことが多いAが、
まじで寝る
もう、病的に
「硝子〜いる〜？」
「ノックとかできないのかお前は」
「A、最近何か変わったことあるとか、言ってない？」
「最近会ってないぞ。どうした。」
A大好きな自称姉は、
なんだかんだ言って
Aの話だけは食いつく
「最近眠そうでさ、補助監督に聞いたら、任務の合間もぎりぎりまで寝てるんだって、しかも木の上で。」
「ばかかあいつは。」
「だよね〜」
「ほかに変わったことは？」
書類から目をあげて
僕に視線を向けた
「ん〜、家でもよく寝るってか寝落ちててさ、あと、更に食わなくなった。」
「、、。五条、早いところA捕まえて連れてこい」
そう言って書類に目を戻す硝子
「なんかわかるの？」
「いや、ただ、そうだな。。吐いたりはしてないか？」
「少なくとも僕の前ではね。」
「そうか。」
吐いては、、ないよな。
見たことない
「五条、今日にでも夕飯作ってやれ。なるべくさっぱりして、すっぱい系のもん。」
「ん〜わかった、で、連れてくるから、頼むよ、硝子」
「あぁ、早いところ連れてこい」
そう言って、急いで仕事を終わらせて家に帰った
ん〜やっぱりな
ほら、今日だって、先に帰ってるはずのAが
出迎えてこない
気配はあるから、どこかで寝てるな
シャワーを浴びて、リビングに行くと
案の定Aが寝ている
寝ようとしたというよりは寝落ちたか
最近マジでこのパターンが多い
そっと毛布を掛けて
最近前にも増して食が細くなったAのために
食事を作った
出来上がったところで、Aを見に行くと
丁寧にかけてやった毛布をはぎ取っている
ばかA、
ちょうどいいから起こすか
起こして飯を食わせると
硝子の言いつけ通りに作った
レモン風味のパスタと
バルサミコ酢のサラダをよく食べた
で、また寝落ちる
心なしか最近ふっくらした気もする
飯食ってないのに
何が起きてる
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作者名：りん | 作成日時：2021年7月24日 1時
