紫紺の彼女はもう1人の最強Ⅳ (ページ47)

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突然言いづらそうにする悟
なんか、、照れてる？

「はぁ、、これマジでダサいんだよな、聞きてぇ？」

『ふふっ、聞きたい！』

「既に笑ってんじゃねぇよ。」
そう言って、意を決したように息を吐いた。

「まさかAだなんて知らなくて、ふつーにファンだったんだよ。CDも、全部買ってる、、高専に置いとく用とこの家用に、2セット、、」

『へ？』

「だから、チケット取りたかったんだけど、取れなくて、たまたま津美紀の友達がとれたっつーから、恵に回って、恵は俺が好きなの知ってるから、譲ってくれたって訳。ちなみにその代わりが、Aを運動会に連れてくる事っつー交換条件。」
照れ隠しでムスッとする悟が可愛すぎて
ってか、ファンって。

『ふふっ、』あぁだめ、嬉しすぎて笑いが止まらない。

「笑いすぎだろ！Aのせいだからな！」

『ふっ、もしかして、この家にCDあるの？』

「全部ある。なんなら今すぐ流せる。」

『それはやだ。』

「これ以上笑ったら流す。、、いや、だからって突然真顔？」
そんなに嫌？と聞かれて、嫌！と答えた
誰が自分の声聞きたいのよ。

『はぁ、笑っちゃったけど、凄く嬉しい。離れてても、繋がれてたのかなって。』
視線を落としたまま呟くように言った

「繋がれてたも何も、、支えだった。これでよくわかったんだよ。どんな時でも、俺にはAが支えになってくれるって。昔も、離れてる時も、今も、これからも、。」
視線をあげるとまっすぐ私を見ていて
1番なりたかった存在になれたことが嬉しくて
泣きそうになった

『私ね、悟にとっての支えに、ずっとなりたかった。これからも、ずっとなっていたかった。その願いが叶うなんて、夢見たい。』

「夢じゃねぇよ。つーか夢になんかすんな。俺を支えて。俺はAを、ずっと守るし、俺が支えるから。」

『うん。、あ、』
そうだ、そういえば。

「ん？」

『覚えてる？ずっと前、私がこの家のレコーディング部屋でピアノ弾いてた時。悟、聞いてくれてたでしょ？』

「ん、覚えてる。」

『あれね、次のCDの曲にしようと思うの。悟が1番に聴いてくれた人だね。』
あの時、すごく幸せな気持ちで曲を作った
それに、今の気持ちの歌詞を乗せたい

「まじ？、、やば、ファンとして嬉しい。」

『ふふっ、、悟、私の一番のファンでいてくれる？』

「あたりまえ。だから、コンサートは絶対俺の席用意しろよ。」

『あたりまえ！ふふっ、ありがとう。』
そういえば、
結界、考えないとな、、