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兄妹鬼 ページ47

きっ…斬った!!

頸が落ちてる!!

千代が斬ったのか!?

すごい…!!


「グアアア!グアウッ!!」

『禰豆子ちゃん…』

近づいてきた千代を認識した途端、さっきよりも暴れ出した。

押さえ込むのがやっとだ。

やはり稀血に反応している…!

『姿も違う…、鬼化が進んでる。
……でも、まだ戦いは終わってない。
炭治郎は禰豆子ちゃんをどうにかして』

どうにかって…

俺もどうにかしたいけど、眠ってもくれないし、どうすれば…

『その子がそんな状態じゃ、戦えない。
私もどうにかしてあげたいけど、
今のこの子を救えるのは炭治郎しかいない』

「ぐすり出すような馬鹿ガキは戦いの場にいらねぇ。地味に子守り唄でも歌ってやれや」

駆けつけてきてくれた宇髓さんにも言われてしまい…

「ガァアッ」

「…!!」

拘束を振り切ろうと禰豆子が騒ぎ暴れ、
俺ごと店の外に飛び出した。

落ちる瞬間二階から見えたのは、
面をずらした千代の優しい顔。

『信じてる』

そう言ってくれている様な眼差し。

千代と宇髓さんがいる。

きっと大丈夫だ。

今は禰豆子をなんとかしなければ!!


ーーー


私が来るまでに何があったか分からない。

何故炭治郎が限界を超え、呼吸することも忘れ、血だらけになりながらも戦っていたのか。

禰豆子ちゃんは、鬼化が進んで自我を失っていた。

それが、この帯鬼の仕業なら…
私は絶対にお前を許さない…!!

何度だって頸を刎ねる…!!

今は本物の上弦を探さなければならない。

でも、この鬼…

頸を斬ってるのになんで体が崩れないの…?

単に崩れるのが遅いだけ?

…いや、少しも崩れた様子がない。

さっきも自分で頸を繋げた。

天元様と帯鬼が言い争いを始めて、
帯鬼がギャン泣きし始めても、死なない。

頸が繋がっていないのに…。

まさか、普通の鬼と倒し方が、違う…?

「ほんとにアタシは上弦の陸だもん。本物だもん!数字だって貰ったんだから、アタシ凄いんだから!」

いつまで喋ってるの?

「死ねっ!!死ねっ!!みんな死ねっ!!
わぁあああああああ
頸斬られたぁ、頸斬られちゃったああ
お兄ちゃああん!!」

「うぅううん」

泣き叫ぶ帯鬼の背中からもう一人出てきた!?

『!』

天元様が咄嗟に私の前に出て斬撃を入れた。

兄妹鬼2→←鬼化



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作者名:りんらん | 作成日時:2020年9月29日 18時

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