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鬼退治 ページ43

ーーー荻本屋


嗚呼…もうほとんど陽が落ちかけてる。


「遅いぜ!!もう日が暮れるのに来やしねぇぜ!!惣一郎の馬鹿野郎が」


誰だよ、惣一郎……炭治郎か。


「俺は動き出す、猪突猛進をこの胸に!!」


叫びながら天井を突き破り、天元様の使いであるムキムキねずみから刀を受け取る伊之助。

「支度だ、千代姫!」

『う、うん!』

私も伊之助から、ねずみたちに預かってもらっていた自分の刀と隊服、羽織を受け取る。

なぜ私が伊之助と一緒にいるかと言うと…

……昼間のあの後


「ってことで、千代姫は俺と来い!!」

『え!ちょっ、伊之助離し…』

「いいから来いっ!!」

力強っ

「あ、おい、伊之助!?」

「おめーは、店に戻ってやることがあるんだろ?なら、コイツと先に荻本屋で待ってるからな!!」

止める炭治郎の声を無視した伊之助に
なぜか姫抱きにされたまま、あっという間に荻本屋に連れて来られた。

『伊之助、下ろして!まだ炭治郎になにも…』

「…アイツばっか、お前と一緒でずりぃ」

そのまま抱きしめられて、そんな珍しく寂しそうな声で言われたら、何も言い返せなくなった。

…デレ期!?


……

と、いうことで連れてこられたが、
炭治郎が来ない。

何かあったのかな?

「行くぜ、鬼退治!!猪突猛進!!
千代姫、俺様について来い!!」

『うん!』

今は伊之助とここにいる鬼をなんとかしなければ!

「ギャーーーッ」

「化け物が化け物が!!」

…伊之助?そんな猪頭の半裸男が店の中を彷徨いてるから、さっきから店中で悲鳴が聞こえるよ?

しかもさっきから行く先行く先で天井とか床とか壊しまくってるし…。

私も狐面付けてるけど…。


『ん?』

今までで一番強い気を感じて足を止めた。

「どうした!…この辺りが怪しいな」

『うん。この…下?』

床を壊してみると、一つの穴を見つけた。

「グワハハハ!!見つけたぞ、鬼の巣に通じる穴を!!ビリビリ感じるぜ鬼の気配!!覚悟しやがれ!!」

もう、君の勢いはすごいね。
いつもの事だけども。

『うわ…狭いね』

伊之助、頭しか入ってないから。

勢いだけは認めるが、いきなり得体の知れない穴に頭突っ込むのはヤバい。

「頭しか入れねぇというわけだなハハハハ」

『どうする?』

今行くから→←約束



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作者名:りんらん | 作成日時:2020年9月29日 18時

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