任務内容2 ページ37
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善逸が畳の上に伸びてしまった。
天元様、今のは善逸の反応が普通ですよ?
怖いから何も言わないけど…
「あの…手紙で、来る時は極力目立たぬようにと何度も念押ししてあるんですが、具体的にはどうするんですか?」
そうだった!
炭治郎の言う通り、善逸と天元様の言い争いが長すぎて何も聞けていなかった。
「そりゃまぁ、変装よ。不本意だが地味にな。お前らにはあることをして潜入してもらう。あ、千代はいらねぇか」
なんだろ?
天元様の三人のお嫁さんは、
みんな優秀な女忍者くの一だ。
客として天元様が潜入した時、鬼の尻尾を掴めず、客ではなく、もっと内側に入ってもらったらしい。
「すでに怪しい店は三つに絞っているから、
お前らはそこで俺の嫁を捜して情報を得る。
ときと屋の「須磨」
荻本屋の「まきを」
京極屋の「雛鶴」だ」
須磨さんとまきをさんと遊んだり、
雛鶴さんのごはん、また食べたいなぁ…
「嫁もう死んでんじゃねぇの?」
あ……
…善逸の上に伊之助が積み重なった。
寝かせといてあげよう。
『潜入捜査かぁ…』
「そうだ。千代、お前は問題ねぇだろ?
前もこの俺と潜入調査に行ったじゃねぇか」
『いや…たしかに行きましたけど、慣れないから緊張します…』
「心配いらねぇよ。お前は派手に演技がうまいからなぁ」
大きな手に頭を撫でられた。
愛おしいものを見るような目で見つめられ、戸惑いと恥ずかしさで顔に熱が集まる。
「…もう、いいでしょうか」
『!』
気付いたら炭治郎の腕の中にいた。
「千代」
『炭、治郎…?』
どうしたんだろうか。
なんでそんなに切なそうな顔をしてるの?
顔……近い…っ!
「『…///』」
少しの間、見つめ合うことになったが、お互い恥ずかしくなって視線をずらした。
なによ、もう…!
天元様は、ふーん…って顔でこっち見てくるし。
「…宇髓さん、千代は、俺の、俺たちの大切な人で、かけがえのない大切な友達なんです。
軽率な行動は控えていただきたい。
…それと、今回の任務で一つお願いがあります」
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作者名:りんらん | 作成日時:2020年9月29日 18時