検索窓
今日:18 hit、昨日:28 hit、合計:66,320 hit

音柱2 ページ35

「いいか!?…猫背で持ち手をしながら俺の機嫌を常に伺い、全身全霊でへつらうのだ。そしてもう一度言う。俺は神だ!!」

デケェ声でそう叫び、決めポーズまでしている。

やべぇ奴だ…

今度は炭治郎がバビッと手を上げた。

「具体的には何を司る神ですか?」

とんでもねぇ奴だ。

「いい質問だ。お前は見込みがある。千代と同じことを言った」

アホの質問だよ。
見込みなしだろ。

いや待て、千代ちゃんもとなると話は変わってくるぞ…?

「派手を司る神…祭りの神だ」

アホだな。
アホを司ってるな間違いなく。

『派手神様?』

「違うぞ千代、祭りの神だ」

『お祭り!…ねぇ、炭治郎お祭り行きたい』

「そうだな!時期になったらみんなで行くか!」

『うん!』

炭治郎と千代ちゃんはめちゃくちゃ話ズレてますけど!?

二人だけで、のほほんとした雰囲気出さないでくれる!?

「俺は山の王だ。よろしくな祭りの神」

伊之助…

「何言ってんだお前…、気持ち悪い奴だな」

いやアンタとどっこいどっこいだろ!!
引くんだ!?

同じような次元に住んでる奴に対しては嫌悪感があるんだな…

「花街までの道のりの途中に藤の家があるから、そこで準備を整える。付いて来い」

くるりと俺たちに背を向け…

「え?」

「消えた!!」

「千代姫もいねぇぞ!!」

「あっ」


もうすでに遠くの方にあの人が見える!!

「はや!!もうあの距離、胡麻粒みたいになっとる!!てか、千代ちゃん、あの速さについて行ったの!?」

「千代、さすがだなぁ…」

「感心してる場合じゃないって!!

「ぬぬぬ!!これが、祭りの神の力…!!」

「いや、あの人は柱の宇髓天元さんだよ」

「追わないと追わないと!!」



『天元様天元様』

「なんだ、千代」

『花街ってなんですか?』

「遊郭のことだ」

『…遊郭ってなんですか?』

「…知らんのか」

『知らんです』

「そのうち教えてやるよ」

『はい!…みんな置いてきちゃったけど大丈夫でしょうか』

「知るか」

耳がいいからアンタらの会話聞こえますけど、
千代ちゃんに変なこと吹き込んだら許さん…!!

任務内容→←音柱



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (18 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
40人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:りんらん | 作成日時:2020年9月29日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。