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命ある限り ページ30

「汽車が脱線する時…、煉獄さんがいっぱい技を出しててさ。車両の被害を最小限にとどめてくれたんだよな」

「そうだろうな」

乗客はみんな無事だった。
怪我人は大勢だけど命に別状は無い。

煉獄さん…やっぱり凄い人だった。
これが、柱…。

「死んじゃうなんてそんな…ほんとに上弦の鬼来たのか?」

「うん」

もっと速く駆けつけられていれば…

気絶してる暇なんてなかったのに…

「なんで来んだよ、上弦なんか…。そんな強いの?そんなさぁ…」

「うん…」

善逸の問いかけに応える炭治郎が泣いていて、
私も悔しくて涙が止まらなかった。

「悔しいなぁ。何か一つできるようになっても、またすぐ目の前に分厚い壁があるんだ。
凄い人はもっとずっと先の所で戦っているのに、俺はまだそこに行けない。
こんな所でつまずいてるような俺は、俺は…、煉獄さんみたいになれるかなぁ…」

「うっ、うっ、」

『ううっ』

炭治郎…私だって悔しい。
きっと善逸も伊之助も同じだ。


「弱気なこと言ってんじゃねぇ!!
なれるかなれねぇかなんて、くだらねぇこと言うんじゃねぇ!!
信じると言われたなら、それに応えること以外考えんじゃねぇ!!
死んだ生き物は土に還るだけなんだよ!
べそべそしたって戻ってきやしねぇんだよ!
悔しくても泣くんじゃねぇ」

伊之助…

「どんなに惨めでも恥ずかしくても、生きてかなきゃならねえんだぞ!」

そう、だよね…

伊之助の言う通りだよ。

どんなに辛くても、どんなに悲しくても、どんなに打ちのめされようとも。

私たちは命ある限り、生きなきゃ、生きていかなきゃいけないんだ!!

そうは思っても溢れ出た涙を止められず、
隠の人たちに回収されるまで
私たち4人はわんわん泣いていた。

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作者名:りんらん | 作成日時:2020年9月29日 18時

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