検索窓
今日:5 hit、昨日:28 hit、合計:66,307 hit

目覚め ページ26

ーーー
ーーーー


『ふぁぁ…』


ーーー車内にあくびが一つ。


『ん?あれ?』


……良かった生きてる。
首を触ってみたけど、大丈夫みたいだ。


『みんな寝てる…炭治郎だけいないね』


周りを見渡すと仲間たちや乗客は寝ているし
そのうち何人かはその場に倒れている。


「ムー!!」

『わっ!禰豆子ちゃん!』

ガバッと相変わらず凄い勢いで抱きつかれて眠気が吹っ飛んだ。

『私寝ちゃってた?』

「ムムー!!」

『そっかぁ…。懐かしい夢を見たんだ。
…うーん、なるほど。この列車に出るっていう鬼に遊ばれちゃったわけね』


その場の大体の状況を理解した。


起きた時、手に焼き切れた綱が付いていた。

おそらく禰豆子ちゃんが燃える血で焼き切ってくれたんだ。

それに切符から微かに知らない鬼の気を感じた。

こんな面倒で細かな細工…随分と注意深い鬼だ。


『炭治郎は鬼を追っていったの?』

「ムー!!」

『わかった。私もなんとかしてみるよ!
禰豆子ちゃんには寝ているみんなを守ってほしい。…できる?』

私の言葉に禰豆子ちゃんは力強くうなづいた。

『頼むよ、ムー子』

禰豆子ちゃん改め、ムー子。
最近二人の時はそのあだ名呼びが定着した。

ムームー何かを伝えようとしてくれるのが可愛い。
任せて!とでも言うように胸を張る。

ムー子の頭を撫で、ひとまず前方車両側へ急いだ。




『人の夢の中に…心の中に土足で踏み入るなんて、
許せない!!』

列車の鬼→←夢の中2



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (18 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
40人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:りんらん | 作成日時:2020年9月29日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。