雪の少女は鬼を狩る 2【鬼滅の刃】 (ページ11)

今日:12 hit、昨日:21 hit、合計:66,335 hit

みんな無事でページ11

なんとか落ち着いてもらい、
話題は何故手足が動かせないほどになってしまったのか。

この話になった時、善逸の顔色が悪くなった。

自分のせいで…とか思っているんだろうか。

『善逸は悪くない』

「え？」

『あの時私は油断した。蜘蛛にされた人たちがまだ助かるんじゃないかって…殺すわけにはいかないって…。毒を食らって、めまいがして、怖くて挫けそうになった…。でも善逸がいたから、一人じゃなかったから、立ち向かえた』

「千代ちゃん…」

『善逸は、自分が死にそうになりながらも私や二人のことを心配してくれてた…嬉しかったよ。
私もそれに応えたかったから、毒にやられる前に伊之助を助け…』
られて良かった、と言おうとしたのに、

これ以上心配をかけられない。
そう思って無理やり笑った私の体は
いつの間にか三人に抱きしめられていた。

「…千代姫、悪ィ」

「千代ちゃん…ありがとうっ」

「千代、頑張ったな。俺が行けなかった分まで二人を助けてくれてありがとう」

優しすぎるよ、みんな…

『うっ、ひっく、うぁぁぁあん！！
みんな、みんな無事でよかっだぁ！！』

ーーー四人で泣いた。
いっぱい。

生きていて良かった。本当に。

そのあと、
「何事ですか！？」
とアオイちゃんに心配され、みんなでやっと泣き止んだ。

…

『なるほど…まあ、みんな重症だね！』

それから炭治郎、善逸、伊之助、禰豆子ちゃんの容態を聞いた。

みんなひどい怪我だった。

「…千代、そんな笑顔で言うことじゃない」

「そうだよ、千代ちゃん！君が一番ヤバそうなんだからさ！手足動かせないなんて…いつ襲われてもおかしくないんだからさ…ゴフッ」

善逸、炭治郎に頭突きされる。
何故。

『早く動かないからなぁ。何もできないよ私…』

アオイちゃんが置いていってくれた食前の薬とやらをストローとやらで吸い込み、口に含んだ。

『！？…ッッ』

苦ッッ！！

『今まで知らなかった苦味だ。新しい…』

「えっ！？ちょ、千代ちゃん大丈夫？」

善逸、それはどういうこと？

ただ薬を飲んでいるだけなのでに、善逸が困惑の表情を浮かべていた。