変わったこと ページ2
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翌朝、昨晩どこで寝たか記憶がなかったが、
個別の寝室にいた。
善逸も伊之助も怖がらず、気味悪がることもなく、
私の話を、私自身を受け止めてくれた。
あの時の炭治郎みたいに。
『夢、じゃないよね?』
夢ではないことを願いながら恐る恐る挨拶に行くと
いつも通りの反応が返ってきて安心した。
気の流れもおかしいところがなく、
いつも通り接してくれるのが嬉しかった。
変わったことといえば、
何かしようとすると今まで以上に心配されたり、
「あぁっ、千代ちゃん!俺が持つよ!?」
『いや、大丈夫だよ善逸』
「足が良くなって来たからって、あんまり動きまわっちゃダメでしょ?転んだらどうするの?」
『…お茶持っただけでそんな大げさじゃない?』
…
伊之助に勝負を吹っかけられたり、
「猪突猛進ー!!」
『わぁっ!?』
「今のを避けるとは、やるじゃねぇか!」
『危ないでしょ、伊之助』
「今日こそ勝負だ!千代姫ぇ!」
『どわっ』
「何やってんだ猪!!」
「伊之助やめろ!!」
…
「千代の髪はいつ触ってもふわふわだなぁ。落ち着く」
と炭治郎に髪をとかしてもらったり、
「わぁ…ちょっとひんやり、ふわふわっ!え、何この最高の癒し!!」
と善逸に頭を撫でられたり髪を触られたり、
「なんか、なんかひんやりしてホワホワする!!」
と言いながら、伊之助が被り物を取ってまで私の髪に顔を埋めていたりして…
こんな感じで、なぜかみんな私の髪を触りたがるようになったくらいだ。
そんなにいいんだろうか?
「ムー♡」
たしかに禰豆子ちゃんにはいつも弄られているけど…
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作者名:りんらん | 作成日時:2020年9月29日 18時