26話 ページ28
彼の霊圧を追いかける事数分。彼がいる場所は、隊舎からそう遠くない距離にいた
大通りの所ではなくて、滅多に誰も近づけない裏道から霊圧を感じると思えば...彼は一人、その場に突っ立っていた
気配を隠し、近づくと
｢なーに、...してるの？｣
｢どわっ！？｣
彼の後ろ、背中に飛び込んだ。首に腕を回し、顔を彼の顔に近づける。
予想以上に驚いた彼は、わたしを見て目を見開いて顔をトマトのように真っ赤にさせた
｢ふ、副隊長！どどどどうしたんですかっこんな所で！｣
｢きみ、こそ。...なんで、こんな所に...いるの？｣
｢そ、それは...えーっと、｣
彼とわたしがいる所は、とても静かで死神でも滅多に通らない裏道。横は皮が流れていて、ここを真っ直ぐに行けば流魂街に辿り着く。
そんな場所に、何故彼がいるのかわたしは知りたいなあ
興味本心で聞いていると、彼は照れたように話してくれた
｢おれ、ココによく来るんです。サボりとかそーいうのじゃなくて、ストレスとか自分が嫌になった時はココで心を落ち着かせてるんです。｣
｢...ストレス、溜まってるの？｣
｢ええまあ。おれはただの隊士なもんで先輩方にこき使われたり...、虚退治の任務もあまり上手くできなくてやられっぱなしで。...成功しないんですよねぇ｣
それからペラペラと喋る彼。相当溜め込んでいるようで話が尽きる気配はない
彼をまとめると、五番隊では雑用隊士でよく上目の人にこき使われて虚を前にしてもビビって逃げる弱虫。
それが彼の肩書き。
＿＿でも、
彼は自分でも気づいていないようだけど、
｢いやあ、すいません。副隊長にこんな事言ってしまって...あ、隊長には言わないでくださいよ？おれ、これでも五番隊好きですから｣
｢...うん...｣
彼から漂う霊圧は人並みだが、霊力は隊長格に匹敵する程のものを内に秘めている。
そぉちゃんやわたしには敵わないけれど、" 利用 "する価値は...とても大きい
" 彼が欲しい "
｢...ねぇ、...｣
｢はい？｣
｢わたしの為に、...その力、...頂戴？｣
決めた。
彼を、"手に入れる"
.
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るな(プロフ) - どうか続きを恵んでください(,,> <,,) (2023年4月28日 19時) (
レス) @page34 id: 2ee13aea9b (このIDを非表示/違反報告)
悠月(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2020年5月20日 22時) (レス) id: 96d594e2d8 (このIDを非表示/違反報告)
アイ - この小説が好きです。更新ずっと待ってます！ (2019年5月8日 10時) (レス) id: 89b2a9b2ce (このIDを非表示/違反報告)
yurun(プロフ) - 更新再開ホントに嬉しいです！！この小説大好きなんです！！頑張ってください！！ (2017年9月27日 0時) (レス) id: fab1742305 (このIDを非表示/違反報告)
黒桜姫(プロフ) - ドーナッツ(´ε` )さん» 報告ありがとうございます！すぐに訂正しますね！ (2017年3月23日 10時) (レス) id: 50760fe743 (このIDを非表示/違反報告)
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