10話 ページ12
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「守る、かぁ.....」
すぅすぅと寝息をたてながら、夢の世界へと足を踏み入れているであろう女の子
こんな小さな子が、ボクとあんまし変わらん子が恐ろしいほどの力を持っているなんて、
誰が想像するか
「ボクは、守られるより、守る方が向いてんねんけどなぁ」
小さな女の子に守られるとか、シャレにならんで
この子の正体暴こうとしよったけど、案外手強そうや
一番早く片づけたかってんけど、そんな事はもう思わなくなった。
だって、ボクじゃぁ、Aちゃんは殺せへん。
この子は何10倍も強い。霊圧も、何もかも。
見ていてわかる、この子はなにか恐ろしいものを秘めていると
「.....こりゃぁ、楽しそうやなぁ」
嘘。全然楽しくない。強敵が、増えるっちゅうわけやから
でも、ボク個人としてはAちゃんは好きやで。可愛いし、よく話し相手になるから
できれば、敵じゃなくて違う方で会いたかったなぁ
「君はもし、ボクが敵やったら.....ボクを殺す?」
殺すかもしれへんなぁ。「裏切り者」やから
でも、こっちもバレる気はサラサラない。嘘を突き通すんや
藍染副隊長を倒す、その時まで演じるんや
「敵」としてではなく、「味方」として。
ボクの大切なもんを奪った藍染から、取り戻すために。
『寂しがり屋で弱そうな……そして頑張り屋さん』
見たことが無い赤い目は、ボクの真意を見抜いたように、全てを見透したように真っ直ぐだった彼女の言葉
もしかしたら既にわかってるかもしれない、それでも、今見逃してくれたのだすれば
「君はほんとに、変な子や...」
だから、藍染副隊長も気に入るわけか
ほんとに、可哀想なぐらい優しくて変な子や
あんなん言われたら、決意が揺らいでしまうやんか
―
「ん?Aに...ギン?」
勤務時間が終り、部屋で寝ているAの為に早く戻ってくると、すやすやと部屋の前で寝息をたてる子が2人
見るからにとても仲が良さそうで、近くによると2人は手を握っていた。
何時の間にか、心を開いたAはもうギンに懐いている
僕から見たら、とてもいい光景だ
でも、ちょっぴり
寂しい気もした
「いい眠りを、A」
願うならば、僕の夢を見て欲しいな
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るな(プロフ) - どうか続きを恵んでください(,,> <,,) (2023年4月28日 19時) (レス) @page34 id: 2ee13aea9b (このIDを非表示/違反報告)
悠月(プロフ) - 更新楽しみに待ってます! (2020年5月20日 22時) (レス) id: 96d594e2d8 (このIDを非表示/違反報告)
アイ - この小説が好きです。更新ずっと待ってます! (2019年5月8日 10時) (レス) id: 89b2a9b2ce (このIDを非表示/違反報告)
yurun(プロフ) - 更新再開ホントに嬉しいです!!この小説大好きなんです!!頑張ってください!! (2017年9月27日 0時) (レス) id: fab1742305 (このIDを非表示/違反報告)
黒桜姫(プロフ) - ドーナッツ(´ε` )さん» 報告ありがとうございます!すぐに訂正しますね! (2017年3月23日 10時) (レス) id: 50760fe743 (このIDを非表示/違反報告)
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