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9話 ページ9

どんな子だろう?
やっぱり、ショートカットなんだろうか?


足が長くて綺麗で
ちょっとボーイッシュな子。





どす黒い思いが沸きそうになった瞬間、自分の周りの光が遮られて

見上げれば


志麻が、目の前に立っている。





どうすれば良いか固まったままのセンラを置いてきぼりにして、

フローリングの床に膝をついた志麻は伸ばした手で、センラの頬に触れた。







「……センラさん。」






(え……??)




その潤んだ大きな瞳と目が合う。


真剣な眼差しに、何も言えなくなって
センラは瞬きすることすら出来ない。



捕らわれる、長いまつ毛に覆われた黒い瞳。









「センラさんが好き。」









(………っへ………!?)









「一生かけて絶対幸せにしたるから、俺の恋人になってください。」









ごく、と鳴った喉はどちらのものか。

薄暗い部屋の中。
センラは、薄らと唇を開いた。









「………今のは……れ、練習ですか?それとも……………本番?」

「っもう、センラさん鈍いにも程があるんやけど!」

「や、やって!!」

「一緒にいて楽でおもろくて男前でしっかり者で冷静ってもうセンラさん以外におる?」









(いるやん、そんなの!!)

(沢山おるよ……俺だけやない。志麻くん好きな子でそんな感じの子なんて仰山いてはるやないの……!!)









「信じられへんか?」








志麻のその言葉に、思わず力強く頷いてしまって
センラはハっとする。

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Cocolu(プロフ) - よにんさん» ありがとうございます! (2020年5月21日 15時) (レス) id: bd3435a044 (このIDを非表示/違反報告)
Cocolu(プロフ) - まぐさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります (2020年5月21日 15時) (レス) id: bd3435a044 (このIDを非表示/違反報告)
よにん - 面白いです!応援してます! (2020年5月19日 0時) (レス) id: c1827a7d57 (このIDを非表示/違反報告)
まぐ(プロフ) - 久しぶりの更新凄く嬉しいです!この小説ほんとに大好きなんです...!!これかも応援してるので無理ないペースで更新頑張って下さい! (2020年5月18日 22時) (レス) id: a131524162 (このIDを非表示/違反報告)
Cocolu(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年1月27日 19時) (レス) id: bd3435a044 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Cocolu | 作成日時:2019年8月13日 21時

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