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5話 ページ5

ぼんやりそんな事を考えていたら
ぐい、と少し乱暴に撫でられる頭。



慌てて見れば、いたずらっ子のように笑う志麻。



「っははは、センラさんめっちゃびっくりしてるやん…!!」

「す、するやろ普通!!急に何ですか…!?」

「いや?触ってみたかっただけや。」

「さ、さわ……!?えぇ!?」



思わず思った事が口を出て、センラはハッとして片手で口を覆った。



アルコールが廻ってきたらしい。



ふわふわする思考回路で見つめた志麻の顔は
勘違いしそうになるほど、優しい眼差しで。





(止めて……ほんまに……勘違いしてまうやん……!!)







「センラさん何時もポーカーフェイスやから、今みたいに動揺してんの初めて見た。」

「………急に触られたら普通そうなりますやん。」

「そー?今度じゃあ急に触ってみてよ。」

「……志麻くんにですか?」

「うん。」





長い睫毛が伏せられて
微笑む顔。


魅せられて、思わずセンラもその目を伏せる。


2人とも何故か無言のまま店を出て
辿り着いたセンラの家。





「まーしぃ、何飲みます?」

「ビールー!!」

「はいはい。」





冷蔵庫から出したビールと、冷凍食品の枝豆を適当に皿に出してレンジでチンしたものをテーブルに置く。

缶ビールのプルタブを開けて、2人で小さく乾杯した。

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Cocolu(プロフ) - よにんさん» ありがとうございます! (2020年5月21日 15時) (レス) id: bd3435a044 (このIDを非表示/違反報告)
Cocolu(プロフ) - まぐさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります (2020年5月21日 15時) (レス) id: bd3435a044 (このIDを非表示/違反報告)
よにん - 面白いです!応援してます! (2020年5月19日 0時) (レス) id: c1827a7d57 (このIDを非表示/違反報告)
まぐ(プロフ) - 久しぶりの更新凄く嬉しいです!この小説ほんとに大好きなんです...!!これかも応援してるので無理ないペースで更新頑張って下さい! (2020年5月18日 22時) (レス) id: a131524162 (このIDを非表示/違反報告)
Cocolu(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年1月27日 19時) (レス) id: bd3435a044 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Cocolu | 作成日時:2019年8月13日 21時

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