32話 ページ32
センラが行う治療は
分子標的治療薬という抗がん剤治療で、従来の抗がん剤よりも副作用の少ないものでの治療だった。
この分子的治療薬投与で様子を見ながら、もしも思った成果が得られない場合は、移植手術となると説明を受けた。
「分子標的治療薬は確かに従来のものよりも副作用が少ないものですが、ないわけではありません。
吐き気や嘔吐を伴うこともあります。……精神的に、支えが必要となる場合が殆どです。体力的にも。○○さんの場合は……恐らく大丈夫でしょうけど。」
穏やかな顔で告げる医師の目は
センラの隣でじっと説明を聞いていた志麻の
左手の薬指に向けられる。
「………先生……意外と目ざといですね……。」
「いいえ?これでも疎い方ですよ?」
(絶対嘘やん……!!)
入院後の生活は、検査の連続だった。
分子標的治療薬の副作用を小まめに調べるために、毎日何度も検査をしなければならない。
志麻は、殆ど毎日のようにセンラの入院先の病院に足繁く通った。
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Cocolu(プロフ) - よにんさん» ありがとうございます! (2020年5月21日 15時) (レス) id: bd3435a044 (このIDを非表示/違反報告)
Cocolu(プロフ) - まぐさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります (2020年5月21日 15時) (レス) id: bd3435a044 (このIDを非表示/違反報告)
よにん - 面白いです!応援してます! (2020年5月19日 0時) (レス) id: c1827a7d57 (このIDを非表示/違反報告)
まぐ(プロフ) - 久しぶりの更新凄く嬉しいです!この小説ほんとに大好きなんです...!!これかも応援してるので無理ないペースで更新頑張って下さい! (2020年5月18日 22時) (レス) id: a131524162 (このIDを非表示/違反報告)
Cocolu(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年1月27日 19時) (レス) id: bd3435a044 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Cocolu | 作成日時:2019年8月13日 21時