検索窓
今日:21 hit、昨日:3 hit、合計:36,685 hit

29話 ページ29

少し緊張で震えたセンラの手に、重なる隣の坂田の手。

大丈夫、とその手に言われた気がした。




「……この後、どうなるのかはわからへんけど……もし、またみんなに会える日が来たら、その時はまた一杯歌とか、トークとか、していきたいと思っているので……それまで、ちょっとの間……お別れ、ってことで。」


「センラまんも、僕らも昨日ちょっと色々話し合って決めたことなので…リスナーさんたちには本当に、急で申し訳ない気持ちで一杯なんですが。

活動休止ということで、メンバー意見が一致して。

………皆で、センラの帰りを待ちたいと思っています。だから、リスナーの皆も……待っていて欲しいです。」




少し言葉に詰まったセンラを助けるようにうらたが喋りだして

その続きを、志麻が喋りだす。




「浦島坂田船のセンラとしての活動は、この生放送をもって一旦休止ということなので……ね?こうやってみんな、顔を見せようと。」



「せやせや!最初はさぁ、お面被ろうとしてたんだよね!でもちょっと偉い人に怒られちゃったので、マスクになりました!!」



シン、とした雰囲気を吹き飛ばすような、坂田の声。

流石ムードメーカーと、センラは改めてその手腕に驚いた。



「一応活動は休止するけど、センラは絶対戻ってくるって僕らも信じてるし、みんなも信じてあげてね!いきなりセンラーから坂田家なったらダメだよ!?」


「ちょっと、それはリスナーの自由だろ?」


「ダメ!僕が許さない!!」


「お前に何の権利あんの??」


「っははははは、さかたん絶対王政すぎるやん!!」





志麻が笑いだして
そこでようやく、センラが笑った。

30話→←28話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (71 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
106人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , 浦島坂田船 , smsn
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Cocolu(プロフ) - よにんさん» ありがとうございます! (2020年5月21日 15時) (レス) id: bd3435a044 (このIDを非表示/違反報告)
Cocolu(プロフ) - まぐさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります (2020年5月21日 15時) (レス) id: bd3435a044 (このIDを非表示/違反報告)
よにん - 面白いです!応援してます! (2020年5月19日 0時) (レス) id: c1827a7d57 (このIDを非表示/違反報告)
まぐ(プロフ) - 久しぶりの更新凄く嬉しいです!この小説ほんとに大好きなんです...!!これかも応援してるので無理ないペースで更新頑張って下さい! (2020年5月18日 22時) (レス) id: a131524162 (このIDを非表示/違反報告)
Cocolu(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年1月27日 19時) (レス) id: bd3435a044 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Cocolu | 作成日時:2019年8月13日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。