【歌い手】ラブストーリーは永遠に【BL】

20話 ページ20

異変を感じたのは、本格的に夏になる少し前。

体が異常に熱を持って、めまいのような症状を感じるようになった。



最初は風邪だと思って放置していたのだが、何日たっても熱が下がらないことを疑問に思った志麻が、病院に行くよう勧めた。

勧められた大学病院で、センラは検査結果を待つ。






インフルエンザやらノロウイルスやら様々な検査をしたが原因は不明で、更に精密な検査を行うことになってしまった。





(あー、暇やなぁ……。病院ってなんで漫画置いてへんのやろ？？)





「○○さーん、中へどうぞー。」


どうやら検査結果が出たらしい。

1時間ほど待たされて、センラは医者の診察室に入った。


神妙な面持ちの医者の顔に

乾いた喉が、ごくり、と音を鳴らした。


不安でいっぱいになる心。


深呼吸をして、椅子に腰かける。




「検査お疲れさまでした。疲れたでしょう？大丈夫ですか？」

「……はい。大丈夫です。」


「検査結果を、率直に申し上げますが……お時間、大丈夫でしょうか？」

「はい。」









「検査の結果、慢性骨髄性白血病であると診断されました。」









「…………え？」

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