【歌い手】ラブストーリーは永遠に【BL】

18話 ページ18

一方、酔ってもいない坂田に絡まれたセンラは


「さかたん、どないしたん？急に。」

「ん〜？？何でもない！！センラ、おめでと〜！！幸せ？？」


「………うん、幸せやで。」




だって

こんなに素敵な仲間に囲まれて

こんな素敵な恋人に出会えた。

もう、一生分の幸せと運を使い果たしたのではないかと


そう思えるくらいに。





「センラが幸せなんやったら、僕も幸せや。ほんま、良かったな！」

「ありがとう。」


「ねぇねぇ、まーしーのどこが好きなん？？」

「それ、今ここで聞く！？」

「聞きたい聞きたい！！」




空気を読まない坂田の発言に、センラはちらりと前の恋人を盗み見る。


志麻は、うらたとの話に夢中だ。
きっと聞かれないだろう。





「………なんやろなぁ……ギャップ？」

「ギャップ？？」


「不真面目そうやのに真面目なとことか、何でも出来そうやのに不器用なとことか。何か……そういうギャップが、意外やなって思って……気が付いたら、好きになってた……というか……その、え！？何これめっちゃ恥ずかしい！！」



「せ、センラが言い出したんやん！！ってか僕まで謎に顔熱いんやけど！」

「聞いて来たのさかたんやろ！？」





楽しい夜だった。

４人で涙が出るくらい笑って、祝福されて

もみくちゃになった思い出

大切な記憶









(うらたん、さかたん、ありがとう。)

(こんな俺の、わがまま聞いてくれて。受け入れてくれて。)









(ほんまに、一緒にやれて良かったって、思ってる。)

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