17話 ページ17
「そー言う坂田だって、この前勧められたカクテル飲んで天月に絡みまくってただろーが!!『あまちゅきくーん』って言ってたの誰でしたっけ〜??」
「ひっどーい!!うらさん嫌い!!」
「嫌いじゃないくせに。」
「…………好き。」
一連の流れで何故かイチャイチャしだす目の前の名コンビに、志麻がぼそっとセンラへ耳打ちをする。
「なぁ、俺らよりもよっぽどうらさかの方がカップルっぽいと思わん?バレるバレないの前にこいつらで霞んで俺らの事なんか絶対見破られへんやろな。」
「っくくくく、ちょっと、それは一理ありますねぇ。」
「あー!!そこ!!目離すとすぐいちゃいちゃして!!」
目敏くヒソヒソ話をしている志麻とセンラを見つけて、うらたがびし、と指を差す。
掘りごたつ形式のテーブルから立ち上がった坂田がいきなり志麻とセンラの間に割って入って来て、ぎゅ、とセンラを抱きしめた。
「あ!」
「センラ〜!!たまにはさかせんでイチャイチャしよ〜!!」
「ちょ、さかたん痛い!!わかった、わかったから!!」
「まーしーはねぇ、なんか首絞めプレイとかするらしいから気ぃつけてな!」
「お前はいらん知識センラさんに埋め込もうとすんな!!」
後ろから志麻にばし、と頭を叩かれて
坂田は口を尖らせる。
よっこいしょ、と声を出して
追い出された志麻が、うらたの隣に腰掛ける。
「どうなのさ?」
「ん?」
「欲しかったんだろ?恋人。念願叶ってどうなの?」
「俺には……ちょっともったいないな。センラさん、出来た人やから。」
「へぇー、仲良くやれよ?まぁ、センラとなら志麻ちん喧嘩しなさそうだけど。」
「そう?」
「……だって、俺志麻ちんが完全にセンラの尻の下に敷かれてる想像しか出来ないもん。」
「うらたさん……俺の事嫌いなんちゃうよね?」
「好きだよ〜?でも虐めたい。志麻ちん面白いから。」
にこ、と笑ううらたの顔が完全にSの血を騒がせているのがわかって、志麻は一刻も早く席を立ちたい衝動に駆られた。
106人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Cocolu(プロフ) - よにんさん» ありがとうございます! (2020年5月21日 15時) (レス) id: bd3435a044 (このIDを非表示/違反報告)
Cocolu(プロフ) - まぐさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります (2020年5月21日 15時) (レス) id: bd3435a044 (このIDを非表示/違反報告)
よにん - 面白いです!応援してます! (2020年5月19日 0時) (レス) id: c1827a7d57 (このIDを非表示/違反報告)
まぐ(プロフ) - 久しぶりの更新凄く嬉しいです!この小説ほんとに大好きなんです...!!これかも応援してるので無理ないペースで更新頑張って下さい! (2020年5月18日 22時) (レス) id: a131524162 (このIDを非表示/違反報告)
Cocolu(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年1月27日 19時) (レス) id: bd3435a044 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Cocolu | 作成日時:2019年8月13日 21時