【歌い手】ラブストーリーは永遠に【BL】

16話 ページ16

本物のカップルであるはずの志麻とセンラを完全に置いてけぼりにして、

うらたと坂田がわちゃわちゃ言い合いをしていると、志麻がわざとらしく咳ばらいをした。



「あー、まぁ、そういうことやから。
これからも、どうぞよろしくって事でえぇかな？なるべく二人には迷惑かけへんようにするから。」


「そうやな！センラ、まーしーに何か変な事されそうになったら言うんやで？」


「ちょお、待て！何で俺が変態みたいになってんねん！！」


「変態やろぉ！？僕に変な知識植えこんだのまーしーやんか！！」









「…………そうだったのか……？」

「…………そうやったんですか……？」






うらたとセンラの声が見事に被って
志麻はがく、と項垂れた。




「センラまん。」

「はい。」

「おめでとう。何か、お前が幸せそうで良かったよ。」


「うらたん…ありがとうございます。」

「志麻くんも。」

「ありがとう、うらたさん。」


「よし、じゃあ今日はちょっとだけ俺もお酒飲んじゃおっかな！！」




と、急に覚醒しだしたうらたに、坂田がぎょっとして目を見開いた。



「う、うらさんお酒は止めたほうがえぇって！」

「軽いのだったら大丈夫だって。坂田も何か飲む？？」

「うらさんこの前ウーロンハイ間違えて飲んで死にそうになってたやん！止めた方がえぇと思うよ〜？？」


「なってねぇよ！！ちょっとまふまふの膝のお世話になってただけだっての！！」




「ほらぁ！そらるさんやって、『うらたくんには一滴も飲ませないほうがいい』ってぼそっと言うてたで！？
ダメ！！ウーロン茶かメロンソーダで我慢しなさい！！」

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