12話 ページ12
「センラさーん、この皿どこ仕舞ったらえぇのー?」
洗面台にエプロン姿で立つ志麻が、振り返ってそう言う。
眼鏡姿に、少し長めの前髪をゴムで縛って
不思議そうにこちらを振り返る姿に、センラはぎくしゃくと立ち上がる。
「それはこっちの棚で。」
「オッケイ。」
二人で被った休日。
どこに行くでもなく、志麻はセンラの家にやってきて
センラの作った昼食のパスタを食べて、今に至る。
洗い物は任せて!と言う志麻の言葉通り、
意外にちょっと神経質な彼らしく綺麗に洗われた皿を見つめて、センラはちょっと顔を赤らめた。
今でも信じられない
まさか
志麻と付き合うことになったなんて。
「センラさん?」
「っはい!?」
「顔、赤いけど大丈夫?」
「………っ大丈夫や、なさそうです……!!」
「ほら、おいで?」
丁寧に手を洗った後、志麻が笑いながら両手を広げるものだから
どうしていいか戸惑ってしまう。
躊躇していると手を引かれて
その、自分よりも小さな腕の中に閉じ込められた。
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Cocolu(プロフ) - よにんさん» ありがとうございます! (2020年5月21日 15時) (レス) id: bd3435a044 (このIDを非表示/違反報告)
Cocolu(プロフ) - まぐさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります (2020年5月21日 15時) (レス) id: bd3435a044 (このIDを非表示/違反報告)
よにん - 面白いです!応援してます! (2020年5月19日 0時) (レス) id: c1827a7d57 (このIDを非表示/違反報告)
まぐ(プロフ) - 久しぶりの更新凄く嬉しいです!この小説ほんとに大好きなんです...!!これかも応援してるので無理ないペースで更新頑張って下さい! (2020年5月18日 22時) (レス) id: a131524162 (このIDを非表示/違反報告)
Cocolu(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年1月27日 19時) (レス) id: bd3435a044 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Cocolu | 作成日時:2019年8月13日 21時