その年下、用意周到 ページ8
土曜18時、彼はピッタリその時間に私の事務所を訪れた。
『迎えに来ましたよAさん』
今日の任務を知ってるサイドキックや社員達がニヤニヤしてるのがわかる。
「あのねぇ、仕事だからね！？」
『わかってますよー』
まだニヤついてるし。もう放っておこ。
『Aさん』
「何？！」
急にホークスに名前を呼ばれて振り向けば、彼の琥珀色の瞳と目が合った。
『なーんでそんな怒ってんすか。可愛い顔が台無しですよって言いたいところですけど、怒ってても可愛いです』
「そういうのいいから！」
『照れました？』
ホークスはニコニコしてるが、その目は猛禽類を思わせる何かを狙ってるような企んだような瞳だった。
『Aさん、そのスカート履き替えてくださいね』
先程まで雑誌の取材の打ち合わせをしていた私はスーツのままだった。
「え、どうせ後でパーティー用に着替えるでしょ？とりあえずこのままで良く無い？」
『俺は良いですよ別に』
スタスタと私の方に向かって歩いて来たホークスは耳元で小さい声で呟く。
『俺が迎えに来たってことは、その中身見えても知らんですよ』
「…あ」
舌をベっと出すホークスは明らかに私を馬鹿にしてる。
彼のことだから迎えに来たと言っても車じゃなくて飛んで来ることを全然配慮してなかった。
『とりあえず、いろいろ準備してるので下履き替えたら出発しましょ』
私は急いで自分のロッカーへ向かい着替えを済ませて、ホークスが待つ事務所のエントランスに向かう。
「お待たせ」
『行きましょうか』
ポケットに手を入れてるホークスが外に向かって歩き出したので、その後ろをついていく。
するとくるっと振り返って彼は満面の笑顔で言った。
『Aさん、おいで？』
両手と翼を広げた彼が、私を待っている。
「どうしたらいいの」
今更だけど、彼に抱えられるの初めてなんだよね。
重力操作すれば別に浮くのは簡単だけど、彼のスピードにはついていけない。
その上、着地した際には、元の重力に戻るわけで自分が重すぎて立てなくなる。
『焦ったいな』
「え、ちょっと待って」
1人で悶々と考えていると、急にホークスに抱き抱えられる。
すると、そのままお姫様抱っこされ近すぎる距離に心臓が高鳴る。
『ほら、ちゃんと捕まって』
落ちますよ？
ホークスの声が聞こえたその瞬間に私はもう空の上だった。
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みりん(プロフ) - ちゃそそそさん» 応援とお気遣いありがとうございます！続編もお楽しみ頂けるよう頑張りますので、次回もよろしくお願いします！ (2023年2月22日 0時) (
レス) id: bdabf02482 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃそそそ(プロフ) - 続編とても嬉しいです！ 次回も楽しみにしております！ ご無理をなさらずに更新応募しております！ (2023年2月21日 22時) (レス) @page50 id: 21d7804802 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - mbftmmさん» 嬉しいコメントありがとうございます🥺年下ホークス想像するだけでかわいいですよね♡今度も癒されてくれたら嬉しいです。更新頑張ります！ (2022年11月26日 13時) (レス) id: 7d94385906 (このIDを非表示/違反報告)
mbftmm(プロフ) - 好きです！！！！更新楽しみにしてます！！！！年下ホークス可愛い(*'-'*) (2022年11月25日 19時) (レス) @page26 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん | 作成日時：2022年9月25日 17時
