その年下、死角と刺客 ページ43
以前、警察に依頼していた盾守事件の被害者リストからあの社長の名前が上がっていることが確認できた。
それなのに、警察上層部からこの件はこれ以上詮索するなと命令が出たらしい。
ますます怪しいが、もしかしたら公安の方で何か動いてるのかも。
それなら、こちらは手を引く他ない。
そして、1番気になってる写真に写ってる子供の存在。
最初見た時から、なんとなく感じていた違和感。
この子は恐らく啓悟くんだ。
彼の素性は未だ不明、ましてや記憶すらも無い。
警察もこう言ってる以上、もぅ彼の過去を調べようも無いんだけど。
何も問題が起きないことをただ祈るしか無いなんて、歯がゆいにも程がある。
でも、悪いニュースばかりでは無くて今日はいよいよホークスと一緒に啓悟くんに会いに行く。
今日行くことは施設の職員の方しか知らないから、完全サプライズな訳で、みんな喜んでくれると嬉しいなぁ。
私はホークスと待ち合わせまでまだ時間があったので、手土産は何が良いか街を歩きながら考えていた。
『あ、カサネだ！！』
『一緒に写真撮ってください！』
『かわいすぎだろ、俺の推し』
登校時間帯ということもあってか、街は賑やかだった。
子供や高校生達の相手をしてるとあっという間に時間は過ぎていく。
時間的にも次声かけられたら、その子で最後かなと思っている時だった。
『こうも人気があると、さすがに妬けますね』
大きな影が私を覆ったかと思うとそこにいたのは、やっぱりホークスだった。
「私より人気ある人が何言ってるの」
現に周りは老若男女問わず、黄色い声援が後を絶たない。
『そういう意味じゃないですよ、Aさん』
「今、カサネだから」
『カサネだと意味が無い』
「どういうこと？」
『それは、教えません。手土産、探してるんですか？』
華麗に話題を逸らした彼に、これ以上詮索する理由も無いのでそのまま会話を続ける。
「うん、子供達何が良いかな」
『これなんてどうです？』
さすが、速すぎる男。
お土産を決めるのも何の迷いもない。
私なんか優柔不断すぎて、何も決められないのに。
「それにしよっか」
その時、どこからか感じた刺さるような視線。
ホークスも感知したのかとっさに2人で同じ方向を見たが、これと言って何も怪しい人はいなかった。
「勘違いじゃ無さそうだね」
『つけられてますね、100%』
気取られておきながら、気配を消すのがうますぎる。
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みりん(プロフ) - ちゃそそそさん» 応援とお気遣いありがとうございます！続編もお楽しみ頂けるよう頑張りますので、次回もよろしくお願いします！ (2023年2月22日 0時) (
レス) id: bdabf02482 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃそそそ(プロフ) - 続編とても嬉しいです！ 次回も楽しみにしております！ ご無理をなさらずに更新応募しております！ (2023年2月21日 22時) (レス) @page50 id: 21d7804802 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - mbftmmさん» 嬉しいコメントありがとうございます🥺年下ホークス想像するだけでかわいいですよね♡今度も癒されてくれたら嬉しいです。更新頑張ります！ (2022年11月26日 13時) (レス) id: 7d94385906 (このIDを非表示/違反報告)
mbftmm(プロフ) - 好きです！！！！更新楽しみにしてます！！！！年下ホークス可愛い(*'-'*) (2022年11月25日 19時) (レス) @page26 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん | 作成日時：2022年9月25日 17時
