あの年上、守護神 ページ41
“つなぐ”という、知ってるようで知らない名前かと思えば、普通に知ってる相手で安心した。
ましてや、いとこ関係にあることで俺の中にあった何とも言えない気持ちがすっと晴れていく。
「私、お手洗い行ってくる」
嗜む程度に入ったお酒は、ほろ酔い程度でちょうどいい気持ちよさ。
まぁ、この先輩ヒーローがこの場にいなければ、より。
『言っておくが、君相手でもAは渡さん』
『何を言ってるんですか。あなたのものでも無いでしょ』
聞けばジーニストさんは帰宅途中、Aさんの目撃情報からこの店を導き出したらしく、俺が一緒にいるとわかって飛んで来たらしい。
とんでもない、いとコンっぷりだ。
今後、Aさんと会う時は場所を選ばないと…。
『相変わらず、空気の読めない男だ』
『ははは。お褒めに頂き光栄です』
あーあ、つまみ食いは今度にしよ。
虎視眈々とその時を待っていた俺はやっぱり当初の予定通り落胆する。
『あ、それ食べないなら食べちゃいますよ』
『Aが食べるかもしれない』
『Aさんは食べませんよ。さっき俺に食べない？って聞いてきたので…それに、俺欲しいものは我慢できない性分なんです』
売り言葉に買い言葉とはこのことで。
俺とジーニストさんの間に火花が散る。
『本気なのか？』
『何がです？』
『…Aのこと、本気で好きなのか？』
『はいって言ったらどうするおつもりで？』
ジーニストさんはゴホンと一回咳払いをする。
そして、少し悩んだあとに言葉を発した。
『Aは、これまで相手の大きすぎる期待に必死に応えようと頑張ってきた』
あー、この間秘書の方が言ってたやつか。
彼女に対して、思い描いてた理想像と現実を勝手に重ねて被害者面して別れていった元カレ…達。
悔しいけど、きっとそいつらの方が俺よりAさんの女としての部分を知ってるんだろう。
だから、みんなこう言う話をしてくるんだろうな。
『私はAが頑張る必要は無いと思ってる。あの子は、十分に可愛いし、そのままで良いんだ。それを、大事にしてくれる人間でなければ、私は決して交際など許さない』
『そこら辺は心配しないでください』
『何故、そう言い切れる？』
怒ってる訳では無くて、本当に心配してるんだろうなってわかるジーニストさんの言葉が何故か嬉しかった。
『俺、Aさんの全てに惹かれとーけん』
思わず出てしまった博多弁が本気の証であるように。
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みりん(プロフ) - ちゃそそそさん» 応援とお気遣いありがとうございます！続編もお楽しみ頂けるよう頑張りますので、次回もよろしくお願いします！ (2023年2月22日 0時) (
レス) id: bdabf02482 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃそそそ(プロフ) - 続編とても嬉しいです！ 次回も楽しみにしております！ ご無理をなさらずに更新応募しております！ (2023年2月21日 22時) (レス) @page50 id: 21d7804802 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - mbftmmさん» 嬉しいコメントありがとうございます🥺年下ホークス想像するだけでかわいいですよね♡今度も癒されてくれたら嬉しいです。更新頑張ります！ (2022年11月26日 13時) (レス) id: 7d94385906 (このIDを非表示/違反報告)
mbftmm(プロフ) - 好きです！！！！更新楽しみにしてます！！！！年下ホークス可愛い(*'-'*) (2022年11月25日 19時) (レス) @page26 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん | 作成日時：2022年9月25日 17時
