その年下、生意気 ページ5
『俺とAさん、付き合ってる定なので』
「いや、は？」
『恋人がバラバラで現地集合なんて可笑しいでしょ？』
「何言ってんの？」
当たり前のように話すホークスに私は理解が追いつかない。
設定とは言え…
「先に言ってそういうの」
『いや〜先に言ったらAさん断るかと思って』
全部彼の思い通りのままに、ことは勧められてたという訳だ。
『言ったでしょ。男女のペアじゃなきゃ参加できない。それなら、俺ってAさんにとって都合良いでしょ？お互いにwin-winですよ』
あ、コーヒー甘って嬉しいそうに口に運ぶホークスを見て私は何度目かのため息を吐く。
「私はそうかもしれないけど、そっちの利益は？」
『それは秘密です』
口元に人差し指を立てるようなしぐさをしながら相変わらずヘラヘラした態度を見せる。
『少なくとも、Aさんと恋人設定っていうだけで、俺にとってはwinですよ』
年下なのに、当たり前のようにリードされちゃって…。
まぁ、チームアップをこちら側に要請して来た訳だから、主導権はホークス側にあるけど、それでも上手く丸め込まれた感が否めない。
『てなわけで、当日お迎えに上がりますね。コーヒーご馳走様でした』
立ち上がったホークスに続いて、私も一応彼はお客様なのでお見送りをすべく立ち上がった。
すると、ホークスは急に私の方に向かって歩いてくる。
「え、何？」
私の声には反応せず、いつになく真面目な顔で近づいてくるホークス。
訳も分からず、私は本能的に後ずさった。
「ちょっと何なの」
『Aさん』
「だから、何？！」
すっと腰に腕を回して来たホークスにぐっと抱き寄せられる。
突然のことに私は思考停止でされるがまま。
いつもと違う雰囲気のホークスに、なぜか照れてしまっている自分を自覚して、耳まで真っ赤になってる絶対。
私はこの状況に耐えきれず、無意識の内にぎゅっと目を瞑っていた。
すると、声を押し殺したように笑うホークスの声が聞こえてきて、私は見上げるように彼を見る。
『Aさん、そんなんで俺と恋人のフリできる？』
「やるよ、仕事だもん」
『言っとくけど俺、容赦しないよ』
「…敬語使え、生意気」
決して高いとは言えない彼の身長だけど、そのせいで無駄に良い声が私の耳元で木霊する。
なんか、ゾワゾワするからやめて欲しい。
『お願いしますよ、A』
「ッ？！」
何でここに来て急に呼び捨てなの。
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みりん(プロフ) - ちゃそそそさん» 応援とお気遣いありがとうございます！続編もお楽しみ頂けるよう頑張りますので、次回もよろしくお願いします！ (2023年2月22日 0時) (
レス) id: bdabf02482 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃそそそ(プロフ) - 続編とても嬉しいです！ 次回も楽しみにしております！ ご無理をなさらずに更新応募しております！ (2023年2月21日 22時) (レス) @page50 id: 21d7804802 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - mbftmmさん» 嬉しいコメントありがとうございます🥺年下ホークス想像するだけでかわいいですよね♡今度も癒されてくれたら嬉しいです。更新頑張ります！ (2022年11月26日 13時) (レス) id: 7d94385906 (このIDを非表示/違反報告)
mbftmm(プロフ) - 好きです！！！！更新楽しみにしてます！！！！年下ホークス可愛い(*'-'*) (2022年11月25日 19時) (レス) @page26 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん | 作成日時：2022年9月25日 17時
