その年下、博多男子 ページ38
人混みを避けるため、指定した駅より少し遠めの場所に降ろしてもらって正解だった。
そこから、予約しておいたお店近くの路地裏まで彼の手を引いて走った。
中には、ホークスの存在に気づいた人もいるけど、別に付き合ってる訳じゃ無いし、問題無い…ことにしたい。
騒ぎになりたく無いから、こそこそしてしまったけど、むしろその方が怪しかったかなと思ったり。
『Aさん！こちらです！』
「無理言ってごめんなさい」
『大丈夫ですよ、さぁ中へ。ホークスさんも』
タクシーを降りる前、行きつけのお店であるここの店長さんに連絡を入れたら、私達のことを心配してくれてお店の裏口から入れて貰えることになった。
席は4人掛けの掘りこたつタイプの個室で、周りの目を気にすることなく食事ができる。
『おしゃれなところですね』
「でしょー料理も美味しいんだよ」
ずっとホークスを連れて行きたいと思ってた焼き鳥のお店。
昔ながらの居酒屋とはスタイルが違う、いわゆるバルというジャンルになるのかも。
詳しいことは、正直わからないけどご飯が美味しいのは間違い無い。
私はサングラスをカバンに入れて、メニューを手に取った。
そして、それをホークスが見やすいようにそちら側に向ける。
「焼き鳥好きって聞いてたから、口に合うと思って」
『覚えててくれたんですか。嬉しいです』
本当に嬉しそうにメニューを見るもんだから、連れて来て良かったってまだ一品も食べてないのに思ってしまう。
『一緒に見ましょう。俺、Aさんのおすすめ聞きたい』
ホークスは、メニューの向きを変えると体勢を変えた。
私もテーブルの真ん中にあるそれを覗き込むようにして見る。
自然と近くなる距離にさっきの出来事を思い出して、ちょっと緊張する。
『俺の顔、なんか付いてます？』
「え？いや…何も」
『すごい視線感じたから、もしかして見惚れてました？』
いたずらっ子のような笑みを浮かべて、クスリと笑う彼にドキっとする。
なんか、今日調子狂う。
それもこれも、全部さっきの出来事のせいだ。
「そうだね、かっこいいから見惚れてた」
なんか悔しくて勢い任せにそう言ったら、予想外だったのか彼はその瞳を丸くしてる。
『Aさん、今日の俺めちゃくちゃ意識してますからね。…やけん、あんま可愛いこと言わんで』
「っ！！？」
一瞬何が起こってるのかわからなかったけど、言葉の意味も相まって、私の脳は思考を停止させた。
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みりん(プロフ) - ちゃそそそさん» 応援とお気遣いありがとうございます！続編もお楽しみ頂けるよう頑張りますので、次回もよろしくお願いします！ (2023年2月22日 0時) (
レス) id: bdabf02482 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃそそそ(プロフ) - 続編とても嬉しいです！ 次回も楽しみにしております！ ご無理をなさらずに更新応募しております！ (2023年2月21日 22時) (レス) @page50 id: 21d7804802 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - mbftmmさん» 嬉しいコメントありがとうございます🥺年下ホークス想像するだけでかわいいですよね♡今度も癒されてくれたら嬉しいです。更新頑張ります！ (2022年11月26日 13時) (レス) id: 7d94385906 (このIDを非表示/違反報告)
mbftmm(プロフ) - 好きです！！！！更新楽しみにしてます！！！！年下ホークス可愛い(*'-'*) (2022年11月25日 19時) (レス) @page26 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん | 作成日時：2022年9月25日 17時
