その年下、赤信号 ページ37
いつの間にかサングラスを外した、彼の琥珀色の瞳と見つめ合う。
私のつけてるサングラスなんて意味をなしてないほど、しっかりと目が合うのはこの至近距離だから？
ホークスの手が私の頬に優しく触れる。
その触れ方も、触れるか、触れないか、そんな感じで輪郭をなぞるように耳に向かって触れていく。
何コレ。
おかしいから。
ドキドキを超えて、ゾワゾワするというか、なんて表現したらいいか分からない。
彼はそのまま、私の後毛を耳にかけた。
『邪魔だな』
私のサングラスのフレームを掴んだ彼は、それを外すとそのまま私のシャツの首元にかける。
そのしぐさにさえ、いちいちドキドキしちゃう。
そして、そのまま彼は距離を詰めてくる。
どうしよう。
目が離せない。
しちゃうのかな…
目、瞑った方がいいのかな。
なんか、したいみたいで恥ずかしい。
ていうか、違ったらどうするの私。
ただただ期待してるみたいじゃん。
なんで、拒否しないの。
頭の中で駆け巡る言葉に、そろそろキャパオーバーしそうになった時。
『しないですよ、ここではね』
彼の声がまた耳元で聞こえた。
それだけ言うと彼はシートに座り直す。
そして、窓の外の流れる景色を見ながら口を開くことは無かった。
いつもはお調子者で、割とおしゃべりの彼が黙ってる。
…もしかして照れてる？
なんて、言える余裕は私にもなくて。
どうにか。空気を変えたい。
何か、話題を振ろう。
さすがに気まずい、この沈黙。
「…啓悟君」
『グフッッゲホゲホ』
「ちょ、大丈夫？」
突然、咳き込むホークスの肩に触れ、顔を覗き込むように見ようとしたら彼は顔を背けるように反対側を向く。
大丈夫と言わんばかりに、彼の手は私を制止する。
とりあえず、背中をさすってあげると咳は落ち着いているけど、咽せたせいか顔は真っ赤だった。
『すみません。大丈夫です』
「なら良いけど、体調悪いなら言ってね？」
『いや、まじで大丈夫です。びっくりしただけです』
「あー、啓悟君のこと？ちょっと急だったよね、ごめん」
『いえ、Aさんは何も悪く無いですよ』
「本当ごめんね。私の飲みかけでも良ければ、水あるけど飲む？」
『…頂きます』
なぜか、しどろもどろになる彼に不思議だなーと思いつつもあまり深くは触れなかった。
その時ふと、目に入った赤信号。
窓の外は、帰宅ラッシュもあってか人で溢れてた。
私、ホークス連れて無事お店に辿り着けるのかな。
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みりん(プロフ) - ちゃそそそさん» 応援とお気遣いありがとうございます！続編もお楽しみ頂けるよう頑張りますので、次回もよろしくお願いします！ (2023年2月22日 0時) (
レス) id: bdabf02482 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃそそそ(プロフ) - 続編とても嬉しいです！ 次回も楽しみにしております！ ご無理をなさらずに更新応募しております！ (2023年2月21日 22時) (レス) @page50 id: 21d7804802 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - mbftmmさん» 嬉しいコメントありがとうございます🥺年下ホークス想像するだけでかわいいですよね♡今度も癒されてくれたら嬉しいです。更新頑張ります！ (2022年11月26日 13時) (レス) id: 7d94385906 (このIDを非表示/違反報告)
mbftmm(プロフ) - 好きです！！！！更新楽しみにしてます！！！！年下ホークス可愛い(*'-'*) (2022年11月25日 19時) (レス) @page26 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん | 作成日時：2022年9月25日 17時
