その年下、夜ご飯 ページ36
「ごめん、お待たせ」
『全然大丈夫ですよ』
待ち合わせ時間を5分ほど過ぎてから到着した。
駅前での待ち合わせはさすがに人通りも多くて怖かったので、路地裏のコンビニ前にした。
「私、タクシー捕まえてるから行こっか」
『待ってください』
歩き出そうとした私を引き止めたホークスに腕を掴まれた。
『Aさん、今日もかわいいですね』
タクシーどこですか？
なんて、何事も無かったかのように、そのまま手を繋がれちゃって。
こんなマキシ丈のシャツワンピースに、テキトーにくくったお団子ヘア。
ローカットのスニーカーだし、私が思う女の子らしくてかわいい服装では無いはずなのに。
かわいいなんて…。
「え？あ、あっち」
思ったより動揺してしまったのか、カタコトの日本語で話してしまう。
隣のホークスはすっごいご機嫌で、お互いサングラスをかけているのにも関わらずその奥では、にこやかに細められた彼の目を想像できた。
『あれですか？』
「うん、そう」
自動で開いたタクシーのドア。
『お願いします…どうぞ？』
「ありがと」
運転手さんに一言声をかけた彼は、先に車内に入れてくれて、その間も手は添えられたまま。
私が入ったのを確認すると、続けて彼も乗り込んでくる。
『Aさん、どこ行くの？』
「あ、えっと、〇〇駅までとりあえずお願いします」
なんで。
なんで、手を繋いでくるの？
絡められることは無いけど、私の手の甲の上から優しく包み込むように添えられた男性らしい手にしか意識が向かない。
いや、私今までも彼氏いたじゃん？
こんなこと初めてじゃ無いでしょ。
何ドキドキしてんの。
アラサーにもなる女が恥ずかしい。
ましてや、年下の男の子に。
揶揄われてるだけなのに…。
『Aさん、聞いてる？』
「え？」
『ほらー、全然聞いてない』
「あ、ごめん」
『俺が敬語使わないで話したらAさん、いつ気づいてくれるかなーと思って試してたんですよ』
「え、全然気づかなかった」
『それってさ…これのせい？』
そういうと、ホークスは先程まで添えられてただけの手に、するりと指を絡ませてくる。
なんか、ねっとり絡みつくようなゆっくりした動きに心臓はよりドキンと鳴った。
『ねぇ、緊張してる？』
「…してないように見える？」
『大丈夫です。俺もしてるんで』
耳元で小声で話す彼の声が甘くて、疲れた脳により響く。
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みりん(プロフ) - ちゃそそそさん» 応援とお気遣いありがとうございます！続編もお楽しみ頂けるよう頑張りますので、次回もよろしくお願いします！ (2023年2月22日 0時) (
レス) id: bdabf02482 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃそそそ(プロフ) - 続編とても嬉しいです！ 次回も楽しみにしております！ ご無理をなさらずに更新応募しております！ (2023年2月21日 22時) (レス) @page50 id: 21d7804802 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - mbftmmさん» 嬉しいコメントありがとうございます🥺年下ホークス想像するだけでかわいいですよね♡今度も癒されてくれたら嬉しいです。更新頑張ります！ (2022年11月26日 13時) (レス) id: 7d94385906 (このIDを非表示/違反報告)
mbftmm(プロフ) - 好きです！！！！更新楽しみにしてます！！！！年下ホークス可愛い(*'-'*) (2022年11月25日 19時) (レス) @page26 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん | 作成日時：2022年9月25日 17時
