その年下、影響力 ページ35
ホークスと食事の約束を取り付けたは良いけど、本当はそんな場合じゃない。
来週は、雑誌の撮影やら、CM撮影やら、そういう仕事の打ち合わせとかも結構入ってるし、もちろんヒーロー活動をないがしろにする気は無いため、しばらくこの感じは続きそうだなぁ。
施設の監視役ヒーローの手配を最優先にシフトも組まないと…。
警察に連絡も取って、被害者リスト漁ってもらって事件性も調べる。
最近は、ヴィラン連合とかいう面倒な輩も出てきてヒーローは休む間もない。
なんて、言ってはられない。
休む時間は自分で作る。
休むことも仕事なので、明日は急遽休みを貰ってしまった。
できるだけ、仕事終わらせてから引き継ぎしようと必死にパソコンを叩いていた。
『カサネ、相変わらずすごい集中力だな』
『なんか、ホークスと食事に行くらしいですよ』
『え、まじで？それであんな頑張ってんのか』
『かわいいですよね、カサネのああいう健気なところ』
『そりゃ、ホークスもイチコロな訳だ』
なんて、サイドキック達が話してることなんて知らない。
『監視役のヒーロー、手配できました。インターンの学生さんも同行できるそうです』
「そう、良かった。それなら問題無さそうだね。夕方から深夜帯を中心に人材厚くして欲しいの。シフト頼める？」
『もちろんです』
「さすが、ありがとう」
不思議と私がホークスとよく会うようになってから、サイドキックのみんなの意識が変わってきた気がする。
なんか、動きがいいというか？
前も別に不満とか無かったし、よく働いてくれてるなぁと思ってたのに、最近はよりそれに磨きが掛かった気がする。
「15時になったら、少し休憩入れようか。なんか、ケーキでも買ってきて貰おう」
『あ、そういえば！ごめんなさいカサネ』
「どうしたの？何かあった？」
『あの、ホークスから手土産を頂いてて』
「え、そうなの？」
彼も、一言言ってくれたらいいのに。
すっかりお礼を言いそびれてしまった。
「私、今日会うからお礼言っておくよ」
『お願いします』
「最近みんなには無理させてるし、疲れてるよね。」
代表として、個人としても、お客様からの頂き物にお礼を言うのは人として当然だと思ってる。
私に言い忘れるくらい、無理させちゃったかな。
「みんな、いつもありがとう。年末はみんなで美味しいご飯食べに行こうね」
サイドキック達は思ったのだった。
〈〈お礼を言いたいのはこっちですよ〉〉
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 532人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みりん(プロフ) - ちゃそそそさん» 応援とお気遣いありがとうございます！続編もお楽しみ頂けるよう頑張りますので、次回もよろしくお願いします！ (2023年2月22日 0時) (
レス) id: bdabf02482 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃそそそ(プロフ) - 続編とても嬉しいです！ 次回も楽しみにしております！ ご無理をなさらずに更新応募しております！ (2023年2月21日 22時) (レス) @page50 id: 21d7804802 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - mbftmmさん» 嬉しいコメントありがとうございます🥺年下ホークス想像するだけでかわいいですよね♡今度も癒されてくれたら嬉しいです。更新頑張ります！ (2022年11月26日 13時) (レス) id: 7d94385906 (このIDを非表示/違反報告)
mbftmm(プロフ) - 好きです！！！！更新楽しみにしてます！！！！年下ホークス可愛い(*'-'*) (2022年11月25日 19時) (レス) @page26 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みりん | 作成日時：2022年9月25日 17時
