その年下、蚊帳の外 ページ32
一ノ瀬さんが提示した名刺の男と写真に写ってる男は、100%とは言えないけど、確かに同じ人物に見える。
「この写真、どうやって手に入れたんですか」
自作自演の可能性もある。
これだけじゃ、何も判断できない。
『俺の会社のメールアドレスに差出人不明でこの写真だけが送られてきたんだ。確か…1ヶ月前くらい』
「差出人不明…どうして今日まで放置してたんですか」
『俺も最初はイタズラだと思ってたんだよ。でも、盾守のニュースを思い出したんだ』
嘘はついて無さそう。
私はもう一度写真を確認する。
本当に敵ならもちろん見過ごす訳にもいかないけど、引っかかるのは、子供の存在。
たぶん、4〜6歳。
写ってるのは後ろ姿だけで、服装や髪の長さからでは性別もわからない。
この子はいったい…。
『ニュースを見て、俺なりに調べてみたんだ。このメールの差出人は未だにわからないし、目的も不明。返信はできなかった。けど、唯一わかったことは、社長もあの日は、船に乗っていたんだ』
「どうしてそのことを？」
『それは…』
「言えないことですか？なら、この話は無かったことに」
『…ハッキングだよ。警視庁のデータをハッキングした』
それを聞いた瞬間、私はため息を吐く。
彼の個性は〈瞬間記憶能力〉。
一度脳にインプットされた情報は、一生彼の物となる。
恐らく、どこかでハッキング技術を身につけて今回の件に至ったという訳で。
「この件については、こちら側で精査します。情報提供、感謝します」
警視庁の被害者リストから社長の名前を探して貰おう。
取り調べで自白すれば問題は無い。
ただ、自白しなかった場合。
あの事件はマフィアも絡んだ大事件だった。
他にも何か企んでいるのかもしれない。
その前に、止めないと。
とりあえず、今日はこのまま帰って貰おう。
これ以上、情報は引き出せない。
私は立ち上がり、応接間のドアを開けてすぐのことだった。
後ろから押すようにしてドアを閉められた。
「他に何かお話があるんですか」
ドアノブに手をかけたまま、彼の方を見ずに言う。
『今の状況わかってる？』
この人、こういうことする人だったっけ？
あー、面倒だな。
「個性を使えばあなたに勝ち目はありません。公務執行妨害になる前にその手を退けて下さい」
『それは無理だ』
「なぜですか」
『A』
仕方ない。個性使うか。
そう思った時だった。
『ホークスと、どんな関係なんだよ』
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みりん(プロフ) - ちゃそそそさん» 応援とお気遣いありがとうございます！続編もお楽しみ頂けるよう頑張りますので、次回もよろしくお願いします！ (2023年2月22日 0時) (
レス) id: bdabf02482 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃそそそ(プロフ) - 続編とても嬉しいです！ 次回も楽しみにしております！ ご無理をなさらずに更新応募しております！ (2023年2月21日 22時) (レス) @page50 id: 21d7804802 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - mbftmmさん» 嬉しいコメントありがとうございます🥺年下ホークス想像するだけでかわいいですよね♡今度も癒されてくれたら嬉しいです。更新頑張ります！ (2022年11月26日 13時) (レス) id: 7d94385906 (このIDを非表示/違反報告)
mbftmm(プロフ) - 好きです！！！！更新楽しみにしてます！！！！年下ホークス可愛い(*'-'*) (2022年11月25日 19時) (レス) @page26 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん | 作成日時：2022年9月25日 17時
