【番外編】爆破少年に出会う�� ページ29
＿＿ 重A
年齢、15歳。中学3年生。
「うー、さっむ」
学校からの帰り道。
今年の冬はいつもより寒い気がする。
なんて、毎年思うことを今日も思いながらマフラーに顔を埋めた。
やっぱり、デニールがもっと厚いタイツじゃないと足冷えるなぁ。
少しだけ積もった雪。
それをブーツで雪特有の音を鳴らしながら歩く。
昔から遊んでる、近所の公園を横切れば近道なのは子供の頃から知っている。
今日もいつも通りその公園内に入って行った時だった。
『ざまぁ見ろ！デク！』
「酷いよ、かっちゃん」
雪合戦でもしてたのかな。
あーあ、転んじゃってるよ。
まったくこんな寒い日でも、小学生は元気だな〜。
『無個性のお前が、俺に勝てる訳ねぇだろ！』
その時、ドカンという爆破音と共にやっと立ち上がった男の子がまた転んだのが見えた。
『オールマイトになるのは俺だ！無個性のくせに生意気言ってんじゃねぇ！』
そう言いながら、掴みかかろうとしていたので私は思わず個性を使ってしまった。
「はい、ストップ」
いじめっ子の肩に触れると、その子は〈動けねぇ〉なんて文句を垂れている。
「私の個性で、押さえつけてるからね。…大丈夫？立てる？」
私は転んだ男の子の手を掴んで立たせてあげた。
「君、オールマイトになりたいの？言っとくけど、そんなんじゃ、ヒーローにもなれないよ」
私は、先程まで転んでた緑頭の少年の服についた雪を払ってあげながら、爆発少年に声をかけた。
『誰だてめぇ』
「小学生のくせに、口悪。…はい、もう大丈夫」
最後に緑頭少年の頭をポンポンとしてあげると嬉しそうに目を輝かせた。
「私はただの中学生だよ。ていうか、さっきも言ったけどオールマイトになりたいならこんなこと辞めな」
『本当のこと言って何が悪りぃ？！』
なんていうか、暴れ馬？狂犬？
鋭い目つきで威嚇しながら、ワンワン吠えてる。
うん、やっぱり犬だこの子。
「オールマイトは絶対こんなことしない。無個性とか関係無い」
『無個性の奴がヒーローになれる訳ねぇだろ！』
「そうかもしれないね。でもさ、どうせヒーローになりたいなら…」
．
．
．
「誰よりも強くてかっこいいヒーローになろうよって言ったんです」
『へー、そしたらあのバカなんて？』
「俺はもぅ強くてかっこいいんだわ、バカって言われちゃいました」
その時だった。
ガチャリとリビングのドアが開いたのは。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 532人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みりん(プロフ) - ちゃそそそさん» 応援とお気遣いありがとうございます！続編もお楽しみ頂けるよう頑張りますので、次回もよろしくお願いします！ (2023年2月22日 0時) (
レス) id: bdabf02482 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃそそそ(プロフ) - 続編とても嬉しいです！ 次回も楽しみにしております！ ご無理をなさらずに更新応募しております！ (2023年2月21日 22時) (レス) @page50 id: 21d7804802 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - mbftmmさん» 嬉しいコメントありがとうございます🥺年下ホークス想像するだけでかわいいですよね♡今度も癒されてくれたら嬉しいです。更新頑張ります！ (2022年11月26日 13時) (レス) id: 7d94385906 (このIDを非表示/違反報告)
mbftmm(プロフ) - 好きです！！！！更新楽しみにしてます！！！！年下ホークス可愛い(*'-'*) (2022年11月25日 19時) (レス) @page26 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みりん | 作成日時：2022年9月25日 17時
