その年下、rain ページ20
「本当、あり得ないから」
『まだ言ってんすか？良かったでしょー結果的に』
なぜか、私の家でソファに座りながら彼、ホークスとテレビを見ている。
約30分前。
昨日の一件ですっかり体力を消耗し切った私はお昼頃に目が覚めた。
念の為ため休みをとっておいて良かった。
私は、コーヒーを淹れるためリビングへ移動すると、見慣れた金髪頭が健やかにソファで眠っていた。
「昨日送ってくれたあと、帰ったよね？」
話しかけても、もちろん返答は無い。
外は雨が激しく降っていた。
私はそっとホークスの鼻を摘むと、ぐはって苦しそうに飛び起きた。
「おはよう。不法侵入者」
『…すっぴん？』
「…そうだけど」
そう聞かれた私は急いで両手で顔を隠した。
完全に油断してた。
アラサーのすっぴんなんて、見せられない。
『見せて』
「ムリ」
そんな私の抵抗なんて虚しく、腕を掴まれ無理やり見られたそれ。
『うん、かわいい』
本当、よく平気で言える…。
言い慣れてるもん。当然か。
私はその視線から逃れたく、フローリングの床を見つめるとホークスが首を傾けながら近づいてくるのがわかった。
「調子乗るな」
バシッと音が鳴るくらい私は彼の頭を引っ叩く。
『え、今のはどう考えてもキスの流れだったでしょ』
ニュースや新聞、ネットでは盾守の一件が報道されているが、それよりも私とホークスの熱愛で盛り上がっている。
だけど、そんな事実は一切無い。
「昨日も。いくら私の暴走を止めるためとはいえキスは無いでしょ。私の許可無く」
『あの状態で薬飲んでくれました？』
「薬？」
『あー、覚えてないのか』
ホークスは私に個性暴走を止めるための薬を飲ませるために色々と考えてくれたみたいで。
頭をがしがし掻きながら説明してくれる。
「てか、口移ししたってこと？は？キモ」
『いや、してないです。普通に傷つくから辞めてください』
とにかく気を逸らし、油断したところに飲ませるという作戦だったようで。
『だから、キスも仕事のうちですよ』
それを言われた瞬間私の中で何かがプツンと切れた。
「そっちはそうやって割り切れるかもしれないけど、私の気持ちも考えてよ」
なんで、ムカついてんの。
そう、彼はあくまでも仕事上そうするしか無かった。
それはわかってる。
一線超えてしまったけど、彼と付き合ってる訳でもないし、そういう関係になりたい訳でも無い。
私は一体何にイライラしてんだろ。
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みりん(プロフ) - ちゃそそそさん» 応援とお気遣いありがとうございます！続編もお楽しみ頂けるよう頑張りますので、次回もよろしくお願いします！ (2023年2月22日 0時) (
レス) id: bdabf02482 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃそそそ(プロフ) - 続編とても嬉しいです！ 次回も楽しみにしております！ ご無理をなさらずに更新応募しております！ (2023年2月21日 22時) (レス) @page50 id: 21d7804802 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - mbftmmさん» 嬉しいコメントありがとうございます🥺年下ホークス想像するだけでかわいいですよね♡今度も癒されてくれたら嬉しいです。更新頑張ります！ (2022年11月26日 13時) (レス) id: 7d94385906 (このIDを非表示/違反報告)
mbftmm(プロフ) - 好きです！！！！更新楽しみにしてます！！！！年下ホークス可愛い(*'-'*) (2022年11月25日 19時) (レス) @page26 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん | 作成日時：2022年9月25日 17時
