その年下、未来 ページ47
「どうしたの？啓悟くん？」
足元にしがみついて離れない彼の頭を撫でると、今にも溢れ落ちそうな涙をいっぱい溜めて私を見上げる。
『僕が1番ホークス好きなのにっ！』
その言葉を聞いて私とホークスは思わず笑ってしまった。
「ヤキモチ、妬いちゃったんだね」
『ばり可愛い』
「おいで」
私が抱き上げると、ぎゅっと抱きついて離れない啓悟くん。
その横にホークスが寄ってきて、啓悟くんのほっぺたをツンツンする。
『あんまり泣かんで？』
『だって…』
『なんだか、3人親子みたいですね』
私達の様子を見てた透花さんの何気無い一言に、私とホークスの顔が赤くなった。
自分もいつかはって思ってるけどそれはまだまだ遠い未来の予定。
『お二人の子ども、楽しみです』
「ちょ、何言ってるんですか！そんな関係じゃ無いですよ！」
『あれ？！違ったんですか？ごめんなさい、私てっきり』
『俺は良いですけどね、Aさんとの子供』
「そういう冗談いいから！」
こう言う時、ホークスは本当に意地悪い顔をしている。
彼はまだまだ若いんだから私なんか相手にしない方がいいに決まってるのに。
そう思いながらも、もう気づいてしまった気持ちに蓋をするのは難しい。
だから、必死に隠すしかない。
『降りる』
気持ちが落ち着いたのか啓悟くんを降ろした後、みんなでお昼ご飯のカレーを作った。
意外にもホークスは料理もできるみたいで、子供達が皮を剥いたジャガイモやニンジンをカットしてくれた。
子供達は初めての料理に悪戦苦闘しながらも、協力しながら無事に作り終えることができて嬉しかったみたい。
食事を終えたらお片付けをして、遂にお開きの時間。
『まだ帰らないで』
そんな声がたくさん聞こえて来て、寂しい気持ちになるけどこればかりは仕方ない。
『ホークス、また来てくれる？』
『もちろん。また会いに来るよ』
『じゃ、僕お利口に待ってる』
『ありがとう。良い子で待ってて』
そんな強がりを言う啓悟くんの頭を撫でるホークス。
午後は雨予報だ。
今にも降り出しそうな空を見上げるとちょうど事務所から迎えの車が到着した。
「みんな、ちゃんとホークスにお礼言おうね！」
『せーのっ！』
『『『ホークス、来てくれてありがとう！』』』
『うん、皆んなもありがとう！』
皆んなにとって今日が素敵な思い出になってると嬉しいな。
こうして初めてのホークスとの施設訪問は幕を閉じたのだった。
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みりん(プロフ) - ちゃそそそさん» 応援とお気遣いありがとうございます！続編もお楽しみ頂けるよう頑張りますので、次回もよろしくお願いします！ (2023年2月22日 0時) (
レス) id: bdabf02482 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃそそそ(プロフ) - 続編とても嬉しいです！ 次回も楽しみにしております！ ご無理をなさらずに更新応募しております！ (2023年2月21日 22時) (レス) @page50 id: 21d7804802 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - mbftmmさん» 嬉しいコメントありがとうございます🥺年下ホークス想像するだけでかわいいですよね♡今度も癒されてくれたら嬉しいです。更新頑張ります！ (2022年11月26日 13時) (レス) id: 7d94385906 (このIDを非表示/違反報告)
mbftmm(プロフ) - 好きです！！！！更新楽しみにしてます！！！！年下ホークス可愛い(*'-'*) (2022年11月25日 19時) (レス) @page26 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん | 作成日時：2022年9月25日 17時
