その年下、有能 ページ3
あれから数日。
ホークスからはしつこいくらいに連絡がくる。
元々、彼が東京に来た時には、2人でご飯を食べに行くくらいの仲ではあった。
でも、あの一件から毎日のようにLAINの通知が止まらない。
もちろん全部無視。
あんなことあったのによく平気で連絡してこれるなぁと呆れる。
こっちは1日3時間の睡眠時間で生きてんのに、あのヘラ鳥。
『カサネ、チームアップ要請です』
そんな時、苦い顔をした優秀な部下、サイドキックが依頼メールをコピーした物を渡してくる。
『誰から？』
私は受け取りながら、差出人を訪ねた。
『俺ですよ、先輩』
「いつから私はあんたの先輩になったの」
『えぇ良いじゃないですか、俺より年上なんだし』
バサッと開けてた窓から真っ赤な翼を広げながら、にこやかに登場したのは紛れもなくホークスだった。
「私、鳥類嫌いなんだよね」
『嘘…でしょ…』
「まじで」
これは本当の話。
物心ついた時から鳥類が嫌いだった。
克服しようにも、本能が嫌いなため克服できない。
駅に集まる鳩なんて本気でムカつく。
「だから断っておいて」
私は依頼書をサイドキックに渡しながら指示をする。
『え、カサネ…』
困惑した様子をみせるサイドキック。
無理も無い。依頼者本人は目の前にいるのだから。
『良いんですかそんなこと言って〜？』
相変わらずヘラヘラした様子の彼は、私の側まで来ると耳元でこう告げた。
『Aさん、あのことバラしちゃいますよ？』
「性格悪」
『それほどでも』
「褒めて無い」
はぁぁぁと私は深いため息を吐く。
「彼を応接間に案内して。あと、お茶の用意を」
『俺、甘めのコーヒーがいいなぁ』
「甘めのコーヒーに変更で。お願いね」
はい！と返事をしたサイドキック達はパタパタと動き出す。
全く、アポも無く勝手に上がり込んで来て、こっちはスケジュールパンパンだっつーの。
私は、制作途中だったメールを一時保存してパソコンをスリープモードにした後、応接間に移動した。
「で、何？アポ無しで来るなんて、よっぽど急用なんでしょ？」
おまけにこのテキトーな依頼書。
あなたの力が必要ですの一文で誰がYESと言うのか。
『あなたがずっと追ってる敵。マフィア組織の足取りが掴めました』
「何でそのこと知ってるの」
『まぁ、いろいろあって。それより本題に移りましょう』
相変わらず掴めない男。
でも、No.2ヒーローってだけあってやっぱり有能。
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みりん(プロフ) - ちゃそそそさん» 応援とお気遣いありがとうございます！続編もお楽しみ頂けるよう頑張りますので、次回もよろしくお願いします！ (2023年2月22日 0時) (
レス) id: bdabf02482 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃそそそ(プロフ) - 続編とても嬉しいです！ 次回も楽しみにしております！ ご無理をなさらずに更新応募しております！ (2023年2月21日 22時) (レス) @page50 id: 21d7804802 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - mbftmmさん» 嬉しいコメントありがとうございます🥺年下ホークス想像するだけでかわいいですよね♡今度も癒されてくれたら嬉しいです。更新頑張ります！ (2022年11月26日 13時) (レス) id: 7d94385906 (このIDを非表示/違反報告)
mbftmm(プロフ) - 好きです！！！！更新楽しみにしてます！！！！年下ホークス可愛い(*'-'*) (2022年11月25日 19時) (レス) @page26 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん | 作成日時：2022年9月25日 17時
