あの年上、暴走 ページ16
ー 数分前。
『おいおい、まじかよ』
突然、爆発のような音と共に船は大きく揺れた。
フロアには人々の悲鳴が響く。
俺は、至急船内に散りばめておいた剛翼を使って人々の救助にあたる。
Aさんと連絡をとりたくても、預けた剛翼には全く反応が無い。
何が起きている？
俺は慌ててフロアからデッキへ続く扉を開ける。
空には、黒い煙と共にうめき声を出しながら個性を暴走させた〈カサネ〉が見えた。
目には見えないが、確実に何かを作り出し放つカサネのそれは、恐らくブラックホール。
光をも飲み込むブラックホールは船を無残な姿へ変えていく。
『ドレス、破れてる』
うん、えっろ普通に。見えそうで見えない的なあれ。
こんな状況でも呑気にそんなことを考えてしまって慌てて邪念を消し去る。
『Aさん！…じゃないや、カサネ！！』
剛翼で救助を行いつつ、決してかっこいいとは言えない飛び方でAさんの元へ向かうが、暴走してる彼女に俺の声は聞こえないどころか当たり前の様に攻撃してくる。
『邪魔をするな、ホークス』
『盾守さん』
船の先端では、某有名映画のように両手を広げた盾守がいた。
俺は奴を睨みつけると、さぞ嬉しそうに盾守は笑う。
こいつ、マゾかよ。
『私は運が良い。この船に、こんな個性を持った奴が乗ってるなんて。改善点はあるが、まぁ良いだろう』
『何の話してんすか』
その間にも、周りでは破壊音が絶えず聞こえてくる。
早く、彼女を解放してやりたい。
俺はフツフツと怒りを募らせていた。
『実験だよ、彼女でね』
盾守はまるで惚気話をするように、にこやかに彼女に注射を打ったことを、その経緯を俺に話してきた。
腑が煮えくりかえるとか、堪忍袋の緒がきれるとか、そんな生優しい表現じゃないくらい俺は怒りを表にしていた。
『おっと、君の個性じゃ私には勝てないよ』
剛翼を使って斬りかかるも、シールドにやってそれは相殺される。
クソ。
相性が悪いのはわかっていた。
だから、彼女を頼った。
でも、ここで俺が諦める訳にいかない。
『安心したまえ、ホークス。彼女は私が助ける。この止まらない悲鳴の中、何者かに操られてるヒーローを助けて、私は国民から支持率を得られる。なんて、気持ちいいんだ』
盾守の口からはよだれが垂れ、目はギラギラと光っている。
気持ちわりぃ。
こんな人間が国防長官だったなんて、反吐が出る。
その時だった。
俺の背後で足跡が聞こえた。
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みりん(プロフ) - ちゃそそそさん» 応援とお気遣いありがとうございます！続編もお楽しみ頂けるよう頑張りますので、次回もよろしくお願いします！ (2023年2月22日 0時) (
レス) id: bdabf02482 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃそそそ(プロフ) - 続編とても嬉しいです！ 次回も楽しみにしております！ ご無理をなさらずに更新応募しております！ (2023年2月21日 22時) (レス) @page50 id: 21d7804802 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - mbftmmさん» 嬉しいコメントありがとうございます🥺年下ホークス想像するだけでかわいいですよね♡今度も癒されてくれたら嬉しいです。更新頑張ります！ (2022年11月26日 13時) (レス) id: 7d94385906 (このIDを非表示/違反報告)
mbftmm(プロフ) - 好きです！！！！更新楽しみにしてます！！！！年下ホークス可愛い(*'-'*) (2022年11月25日 19時) (レス) @page26 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん | 作成日時：2022年9月25日 17時
