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家入「っ!、A、違う、ごめん、またキツく言ってしまっ」A「い、いえ、そうじゃないんです」
家入「、?」
A「嬉しくて、、」
家入「そうか、、」
家入先輩は私が突然泣き出すものだから、泣かせてしまったのかと焦ったようだ
だけど、この涙は嬉し涙
それを知るとどこか安心したように私のことを優しく抱きしめた
家入先輩は私より少しだけ背が高く、そして、その細い腕は私をしっかり抱きしめて、暖かい手は背中をさすってくれた
"私たちは仲間だ、頼りな。"こんなことは当たり前にわかっていたことだけど、
私にはその当たり前が簡単には出来なくて、
ずっと、逃げていた
ただ、怖かっただけ
夏油先輩への恋心だってそうだ
今の関係が壊れてしまうことを恐れた
その結果があれ、
もっと、もっとはやく、自分に素直になればよかったのに
家入「少しは落ち着いたか?」
A「はい、すっかり、、ありがとうございます。」
家入先輩がそっと体を離す、
先輩は私が涙が止まるまで抱きしめてくれた
家入「ん、話せそうか?嫌なら無理にとは言わないけど」
いつもの私なら、意地でも何も話さず、
"大丈夫です、気にしないでください。"なんて口にするが
今までのままじゃ、何も変わらない
頼りってみてもいいのかな、、引かれたりしないだろうか?
少し怖いが、ただ、話を聞いてもらうだけ、
それでスッキリしたら万々歳
よし、
A「私、失恋したんです。」
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作者名:りか | 作成日時:2021年4月25日 18時