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No side
夏油「、、っ、はぁ、はぁ、」
由良/七海/家入/五条「先輩/夏油/傑、、」
夏油「硝子?もう、処置は終わったんだね?」
家入「ああ、」
Aの姿を目の当たりにすると、そこに落ち着いた雰囲気の夏油はいなかった
夏油「A?いつまで、そうしているんだい?昨日、約束したじゃないか。何故、目を開けないんだい?お願いだよ。昨日みたいに笑ってたおくれ」
声は震え、涙が頬を伝ってる
五条「傑、もう、」
五条はAの手を取って、"理解できない"と駄々っ子のように言う夏油をとても見てられなかった
夏油「嘘だ、、ほら、傷だって綺麗に治癒しているじゃないか__」
その場は静かになった
誰も何も言わなくなった
いや、言えなかった、夏油の気持ちをその場にいた誰もが痛いほどわかっていたから
夏油「私はAを信じるよ、意識さえ戻ればなんだろ?硝子」
そう言った夏油の声は、いつもとは比較にならないほど低いトーン
家入「ああ、だけどな、」
夏油「ああ、わかっているさ」
意識さえ戻ればいい、言ってしまえば簡単なことだが、本当はそれが一番難しいことだということは、夏油が一番理解していた
なぜなら、周りの人間がしてやれることが存在しないから
ただ、Aのことを信じて待つしか夏油にはできない。
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作者名:りか | 作成日時:2021年4月25日 18時