好きが溢れて、止まらない。【呪術廻戦】 (ページ32)

今日:5 hit、昨日:5 hit、合計:40,171 hit

32 ページ32

行きなれてなんかない、お洒落なカフェ

私に似合わないかもしれないけど、ちょっと背伸びした

A｢報告がありまして、硝子さんと五条さんには既に言ったんですが｣

夏油｢なんだい？｣

A｢私、この前、1級呪術師に昇級いたしました！｣

A｢やっと、やっとです！｣

夏油｢それは本当に喜ばしいね！毎日努力していたAだから、当然だとは思うが｣

ふわりと夏油さんが笑った、けど、また少し真面目な顔に戻る

夏油｢けど、A？、これから高い等級の呪霊の任務にあたることが増えると思う、だけど、その時は、自分の命を優先しておくれ｣

A｢大丈夫ですよ！ちゃんと、守ってみせますから！｣

夏油｢いや、そうじゃなくてだね。私は君に何かあったら、、ううん、なんでもないよ｣

夏油さんはそのまま濁した

A｢あ、！私、少し御手洗行ってきますね｣

夏油｢ああ｣

A｢落ち着け、A｣

鏡で自分の顔を確認する

赤い

自分でも好きがバレバレすぎだと思う

これでバレてなかったら、夏油さんは鈍感を越している

由良と付き合っていなかったって知ってから、

私の恋心は暴走してる

好きが溢れて、もう、いっぱいいっぱいだ

さっき、何を言おうとしたんだろう？

はやく御手洗を済ませて、夏油さんところへ戻る

そこには、私を待ってくれている夏油さんと彼に話しかけている綺麗なお姉さん

逆ナンってやつ？

それはとても綺麗な女の人で、私がどんなに背伸びをしたって届くことはないであろう美貌だ

なんでだろう、なんでこんなに、しっくりきてるんだろう

"お似合い"

頭に浮かんだその文字

夏油さんの隣には、ああいう綺麗な素敵な女性がいるべきじゃないか？

どうせ、可愛い後輩程度にしか思って貰えていないはずなのに、

もしかしたら、私にもチャンスあるかな？なんて期待して、

馬鹿だ私

目の前の現実に立ち尽くしていると、

聞こえてしまった、夏油さんの突き放す言葉

夏油｢悪いけど、私はね、君みたいな人に興味はないんだ。今、これからも、私は忙しいから誘いには乗れないよ？｣

丁寧だけど、とても、冷たい

いつもとは違う、夏油さんの声

"君みたいな人に興味はない"

"今も、これからも、私は忙しいから"

私がもし、この想いを貴方に伝えたら、同じように断る？

貴方への好きが溢れて止まない私に似た言葉をかける？

ねぇ、夏油さん

その女の人と私、何も違わないかな？

.