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Your side
休憩がてら、いつもの自動販売機に飲み物を買いに行く
どれにしようかな〜
すっきりしたいし、"ジャスミンティー"かなーって、、
あ、
その下には、、"ピーチティー"
A「ふふっ、この販売機も変わらないのね笑」
ひとり思い出し笑いをしていると
夏油「A、?」
後ろから、彼が私の名前を呼んだ
A「 先輩」ペコリ
鼓動は早くなる、
流れる汗は、きっと、さっき練習してたせいだ
夏油「随分、汗をかいているね、あまり頑張りすぎてはいけないよ?」
A「お、お気遣いありがとうございます」
また、緊張でガチガチだ、、硬い敬語が夏油先輩の前では抜けるどころか悪化している
夏油「わ、は、、なんだね」ボソッ
A「え?」
夏油「ん、いいや、なんでもないよ」 ニコッ
そう笑った夏油先輩の顔は、気のせいかもしれないけれど少しだけ悲しい表情だった
その表情さえ、素敵に見える
やっぱり、恋は盲目だ
夏油「A、よかったら少し話をしようか」
"もしよければだけど、少し話をしないかい?"
こんなこと前にもあった
A「はい」
久しぶりに、夏油先輩と2人きり
話していくうちに最初のガチガチな緊張は和らいで、他愛もない会話を続ける
夏油「A、なんだか変わったね、もちろんいい意味でだよ」
そう微笑む先輩
確かに、前より全然自分に素直になって生きるようになったけれど
だけどね
ねぇ、先輩、気づいてよ
夏油先輩と初めて話したあの日、
今日みたいに会話したあの日、
私の中に恋心が芽生えたあの日、
あの時から、
私の気持ちも、
夏油先輩とも距離も、
ちっとも、何にも変わってないんだよ
.
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作者名:りか | 作成日時:2021年4月25日 18時