16 夏油side ページ16
夏油side
そして、君はジャスミンティーを選び、先程、押し間違えたピーチティーのペットボトルを私に渡した
A「ありがとうございました。」ペコリ
そうやって、お辞儀する彼女はどこまでも丁寧な子
夏油「いいや、元はと言えば、私が驚かせてしまったのが原因だからね」
A「本当にお気になさらず、、では」
ほんの少しの興味だった、
こんなに華奢で小さくて可愛い彼女がこの高専にいることも
君自体の人間にも
夏油「君、1年生だよね?もしよければだけど、少し話をしないかい?」
そう提案すると、彼女は目を泳がせながらも頷いてくれた
それから私と君は、自動販売機の前の段差に腰掛け
世間話程度の話や、昔話、そんな風な会話をだらだらと交わした
とても聞き上手な彼女との会話はまったくストレスがなくて、心地よかった
でも、少しだけ壁を感じるのは気のせいだろうか
A「あの、、甘いの大丈夫でしたか?」
夏油「ん?、」
A「一口も飲まないので、やっぱりその、無理に交換してくれたのかと、、」
申し訳なさそうにする君、そんなこと気にしなくても平気なのに笑
夏油「たしかに、私はあまり甘いものは飲まなくてね」
まあ、これは本当
悟が甘いものを好きだから自然と私の分はあげてしまっているし、自分ではあえて選ばない
だけど、このピーチティーは偶然にも悟に、もらって飲んだことがある
A「それ本当によく飲むんですけど、、甘さは控えめになってるはずです。」
夏油「ははっ、知ってるよ。実は、私も1回は飲んだことがあるんだよ笑」
A「あ、すみません。余計なこと」
夏油「いいや、謝ることじゃないよ笑、少しいじわるしてしまったね笑」
この子は謙虚すぎてるというか、
どこか本当の自分を隠しているような感じが否めなかった
私は、話して余計に君を知りたくなった
夏油「君、名前を聞いても平気かい?」
A「1年のAです。」
夏油「私は、2年の夏油 傑。
Aか、これから期待しているよ」
そう言って、私はその場を去った
これが、私と君との出会い
.
86人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りか | 作成日時:2021年4月25日 18時