15 夏油side ページ15
夏油side
Aは1年生にしては、大人びていて
自分のことは後回し、周りのことを優先して
1歩後ろでいつもふわりと微笑んでいる
そんな彼女だった
最初に話した時のこと、君は覚えているかい?
私が2年、君がまだ1年で
なんだか少しだけ暑くなった季節
訓練中、
この日、悟たちが喉乾いたって私をパシらせたのが始まりだった
夏油「自分でいけばいいものを、何故、私が、」
らしくなく文句を言って、自動販売機へ向かう
見ると、背が足りず背伸びをしてボタンを押そうと試みる君の姿
私には、それがなんだかとても可愛く見えて、
さっきまでの不満さえも吹き飛んとしまうほどだった
A「あと、すこし、っだ!」
夏油「私が押そうか?」
A「 、へっ、!、?」
ポチッ ガランッ
夏油/A「あ、」
私がいきなり話しかけてしまったため、
彼女は驚いて、別のボタンを押してしまったようだ
夏油「すまない、私が声をかけたから、、もう一つ買おう、私が払うよ」
先輩として、いや、男として
ううん、人間として
これは当たり前だ
だけど君は、
A「いえ、!大丈夫です、お気になさらず、私、!これも好きだし、その買うの、迷ってたほうなので、!あはは」
なんて明らかな嘘で誤魔化そうとした
けれど、私も引くわけにはいかない
夏油「なら、それを私にくれないかい?そして、私が君にもう一つ買うよ」
A「、、わかりました。」
君は渋々承諾した
.
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作者名:りか | 作成日時:2021年4月25日 18時