彼女が｢好き｣と言ってくれません

恥ずかしい嫉妬 ページ3

夏油side




夏油｢A、おはよう｣





ぺこりとお辞儀する




丁寧にお辞儀をしてくれるのは有難いんだが



私はどちらかというと、お辞儀よりAの｢おはよう｣ を聞きたいんだけれども






家入｢夏油とA、おはよ｣



夏油｢おはよう｣



｢お はよ ｣




家入｢A、今日も可愛いねぇ、ﾖｼﾖｼ｣





まて、何が起きている？










私には"おはよう"さえ返さなかったAが硝子にあんなに懐いているだと？






女同士だからだとか関係ない、硝子、君はライバルだ









家入｢なんであたし睨まれてるわけ？｣









五条｢(傑の顔が鬼みてぇだ。すんげぇ怖ぇ。あの空気には俺は入れねぇな、ごめんな、硝子、助けれやれねぇわ)｣






家入｢(いや、こっから丸見えなんだよ五条。早くタスケロ)｣






私の前の、ライバル家入硝子はなんだか後ろとアイコンタクトを取っているが無視をしよう






夏油 ｢硝子？私はね、怒っている訳じゃあないよ｣






家入｢本当か？けど、一応、ご、ごめん？｣







夏油 ｢だから、怒ってないよ。ちょっと、そこの角に足趾をぶつけてはくれないかなと思ってるだけ｣







家入｢いや、めちゃくちゃ怒ってるじゃん(でも、待て、あたし何もしてない)｣








正直、怒ってはない






いいなぁと羨ましくて、




嫉妬でどうにかなりそうなだけ





恥ずかしい嫉妬だ






すると急に硝子の腕の中にいたAは私にまたお辞儀をして、教室を出ていった





お辞儀だけだが、それが本当に可愛くて









つい顔が緩んでしまう







まだまだ私は君と距離があるんだね






でも、めげないよ私は、もっと距離縮めるから






いつか、君に"おはよう"と返してもらえるように





家入｢(助かった)｣



五条｢(硝子、朝からおつかれサマンサ)｣




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